これはオススメ,韓国映画は勢いがある「偽りの隣人 ある諜報員の告白」

偽りの隣人

オススメ度:★★★★☆(4.2)
理由:涙あり笑いあり,
最後はほっこりできる.
そして時折マジで
考えさせられるシリアスな
部分もあり.まさに韓国映画の
勢いを感じる.
本作はあくまでフィクションで
ありながらも,それに近い事件を
思い出させるストーリだ.
中々優れた作品で
「7番房の奇跡」もそうだが,
実際にあった事件をモチーフに
脚本し映画化する見事な手腕.
そこが凄い.

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潰れるな!何とか凌いで生き延びろ「君は永遠にそいつらより若い」

君は永遠にそいつらより若い

オススメ度:★★★★★(4.5)
理由;骨太作品,とても心に響く.
出演している全員が優しい,
悪い人は誰一人いない.
そして思いやりがある.
何をしても,どれ一つとっても,
道半ば.スッキリしない.
それが人生で,
それでもいいんだ,
前を向いて歩いて行こう.
モヤモヤ感の中にあって,
そんな気持ちにさせてくれる
優れた作品だ.

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すべて術中にハマった完璧で見事な脚本「由宇子の天秤」

由宇子の天秤

オススメ度:★★★★★(4.7)
理由:まさにこれぞ映画の醍醐味.
勧善懲悪のようなエンタメでない
骨太作品だ.人に厳しく,
自分に優しい…
ことに自戒.報道の便り,
正義と不義,自分と他人.
光と闇.陽と陰.表と裏.
人は心に天秤を持っている.
公正明大のシンボルである剣と
天秤を持つ正義の女神.
女神のように目隠しをして,
己も身内も含め万人に
等しく平等に
見る心の目とは何なのだろう.

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バナナ姉さんのベストレセラーの映画化「ムーンライト・シャドウ」

ムーンライトシャドー

オススメ度:★★★☆☆(2.8)
理由:この世界観に共感するのは,
あの映像からは難しいかもしれない.
原本から湧き出る込み上げてくる感情.
やはり原本には勝てないのかも
しれません.
キャストは小松菜奈・宮沢氷魚…
素晴らしい.やはり脚本なのか.
村上春樹の「ドライブ・マイ・カー」の
映画化は良かっただけに,
吉本ばななの映画化に
期待しただけに少し残念だ.

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女性蔑視,理不尽の中で逞しく生きる意味とは何か「モロッコ、彼女たちの朝」

モロッコ,彼女たちの朝

オススメ度:★★★★☆(3.7)
理由:厳しい中にあって人間愛に
満ちた優しい作品だ.複雑な心の
内を顔色で表現する.
理不尽な性差別の中で
必至に生きる姿には,
反骨精神というよりも,
むしろ逞しさすら感じる.
笑える瞬間,笑顔の瞬間がほんの
少しでもあれば,それは儲けもの
なのだ.

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偉大な父を持つ末娘の生き様が痛々しい「ミス・マルクス」

ミス・マルクス

オススメ度:★☆☆☆☆(1.4)
理由:末娘の話ではあるが,失敗した.
ある程度予備知識を入れていかないと
眠くなる.ついに寝てしまった.
カール・マルクスやエンゲルスのこと,
そして,カールマスクスの家族,両親,
姉のふたり.そして甥….
少なくとも「マルクス・エンゲルス」
(2017年Amazon PRIMEで可能)を
鑑賞後に観たらもっといいかかもしれません.
ちょっと後悔してます.しかしそれでも
幸福とは何か考えさせられます.
カール・マルクスの末娘
エリノア・マルク.
イギリス活躍した社会主義者.

どしても,劇中のあのパンクロック音楽が
本作品に合うとは思えない.
プレイベートと仕事の両立という苦悩は,
昔も今も変わらないのだろう.

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蛮行に立ち向かうには対抗するのではなく退行だ「沈黙のレジスタンス ユダヤ孤児を救った芸術家」

沈黙のレジスタンス(1)

オススメ度:★★★★☆(4.2)
理由:史実に基づいているだけに,
魂が震える.理不尽極まりない行為に
対して,対抗するのではなく,むしろ
逃げ切る.退行を選択するマンセル.
自己中でありながら,人を救いたいという
彼の素直な心,
ありのままの行動に感動した.

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父と子の確執と亡き母への後ろめたさ「シャン・チー/テン・リングスの伝説」

シャン・チー

オススメ度:★★★★☆(3.7)
理由:単なるアクションエンタメかと
思ったが,そうでもなく,
葛藤や確執が練り込んであり
楽しめる作品.
ただ,もう少し丁寧に描写
できていたら最幸だった.
ちょっと粗ぽい
繋ぎ…が気になった.

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