「あなたの名前を呼べたなら」観ました

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タイトルからして、メルヘンチックなラブコメ作品と思いましたが、全く違いました。とても息苦しい。身分とか風習とか変えられないものを感じました。
さて作品の舞台はインド最大の都市ムンバイ。昔のボンベイです。インドの都市の名前は、元々はイギリスの植民地時代に付けられたものなんですが、ボンベイという名も数年前に地元州政府の決定でムンバイになりました。

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「戦争と人間 第二部 愛と悲しみの山河」観ました

二部

名演小劇場で先週の五味川純平の原作「戦争と人間」第一部 運命の序曲に引き続き、第二部 愛と悲しみの山河を観ました。第二部では、満州国の傀儡政権を樹立した日本。軍部の慢心を許してしまった当時の風潮。人間関係も面白い。特に色恋沙汰ですね。北大路欣也と佐久間良子、山本圭と吉永小百合。お似合いです、でも、双方とも実らない恋で、内容は切ない。北大路欣也演じる五代財閥の御曹司の伍代俊介と人妻役の佐久間良子。そして、左翼的思想の山本圭が演ずる標耕平と吉永小百合演ずる伍代順子。社会的立場の格差と恋愛は別なんだと、改めて感じた次第。

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「戦争と人間 第一部 運命の序曲」観ました

3部作

戦争スペクタクル大河巨編全三部作が8月3週連続名演小劇場で上映されます。「戦争と人間」第一部 運命の序曲、第二部 愛と悲しみの山河、第三部 完結篇の全三部作。この作品は五味川純平の原作「戦争と人間」の映画化です。そのうち第1部を観ました。1970年の作品です。ちなみに2部は71年、3部は73年です。ちょうど日活が斜陽になっていく時代です。大河巨編だけに上映時間が半端なく長い。1部は197分、2部は179分、3部は187分…。全作あわせて9時間23分。一部の出演者は芦田伸介、浅丘ルリ子、高橋英樹、加藤剛、石原裕次郎、三國連太郎…豪華キャストです。

(五味川純平の作品に惚れました。いっそ『人間の條件』も上映してくれないかなぁ。)

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ねえアラジン、 この世には多分「魔法のランプ」も「空飛ぶ絨毯」はないと、私は思う


人は誘惑に負けそうになる、そして弱気にもなる、それもすべて自分なんだ。
否定すると病気になる。
素直な心は持っていてはいるが、貧しくスリが得意な青年アラジン。真っ直ぐな王女のジャスミン。
若いのに、それでいてしっかりとした芯のある女性。
でも当時は、女性は政(まつりごと)に口を挟まず、
良縁に恵まれて結婚することを善しとする時代だった。
日本も例外ではなかったのだ。それはロボットも日本も…

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「風をつかまえた少年」観ました

風

世界的なベストセラーの映画化です。実話を元にしたノンフィクションが作品となったものです。貧しく学費すら払うことができなかった、わずか14歳少年が独学で、なんと風力発電でポンプを動かし、井戸から水を汲み上げて畑に散水するといったシステムを作った。そして干ばつによる飢饉から村を救ったという。その少年の努力が凄い。エンディングで実在の家族画像も紹介され、その懸命な努力、その努力に心打たれる作品です。

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「マリア・カラス 伝説のオペラ座ライブ」観ました

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1958年 絶世の歌姫、絶頂期のパリ・デビューの リマスター音声、完全版が映画館で観られるチャンスに恵まれました。
思わず気がつくと涙が溢れていました。そして鳥肌が立ちました。特に作品後半の部分です。歌劇プッチーニの『トスカ』。凄い歌唱力。そして演技力。20世紀最大のオペラ歌手といわれているマリア・カラス。1958年の巴里のオペラ座。第二幕。こんな貴重な作品が映画館で鑑賞できたことに感謝・感謝。

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「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」観ました

スパイダーマン

次回、来年にも続編が封切りするようですね。エンタメ映画。何も考えず無心で観られる映画もたまには良いと思います。マーベル・コミック映画は勧善懲悪で押し売りとの批判もありますが、ニュートラルな立場で本関連作品を観ると、沢山の話がそれなりに重なってできており、一つ一つの作品にもテーマもある。一概にすべてNGということでは、ないように思います。確かに”STAR WARS”に比べてしまうと劣後している部分もあるかも知れません。

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「アルキメデスの大戦」観ました

アルキメデスの大戦

あの名作「ドラゴン桜」の三田紀房が「ヤングマガジン」(講談社)に連載した作品がこの「アルキメデスの大戦」。16巻からなるこれまた壮大な作品です。これを僅か2時間足らずで映画化にするのはちょっと無理があるように思えますが、話の一部を切り取って作品化。エンタメとして見る作品としては良かったと思います。一部だけ切り取っただけでこんなに凄いんだ。16巻を一気に読み切るともっと凄いことになるような、そんな予感がします。読みたくなりました。

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「よこがお」観ました

よこがお(1)

筒井真理子が主演を務めた映画で、とても迫力のある作品でした。なるほど、「無実の加害者」とはそういうことか。これだけバッシングを受けると、人格まで変わってしまう。潜在意識が顔をだすはずです。題名の「よこがお」というのは、人は横顔が見えている間は、反対側の顔は見えない。反対の横顔は見ることができないんだ。どんな善人でも、こうした状況の元では、人が変わる。まさに人とは二面性を持つということなんだ。人に焦点を当てた作品というのは実に登場人物も少ないのが特徴だ。でも中身が濃い。これぞ映画の醍醐味。2つの全く異なる二重人格、さらに時間軸を現在と過去、何故今がここになるのか、過去を紐解きながら、時間と空間をずらしながら観客に見せていく。脚本も素晴らしい。複雑な状況があらすじとか前フリなしでズンズン頭に入ってくるのだ。
全うな市民の市子を演じる筒井真理子が、人格が変わりリサへと変身していく。その演技に圧倒される。

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「さらば愛しきアウトロー」観ました

映画

この作品で俳優を引退するロバート・レッドフォード。気がつけばもう82歳だなんて。自ら幕をおろすあたりも、かっこ良すぎです。そしてコメントも素敵です。「心は30歳。身体は80歳。現実を受け入れて俺は引退する。21歳から演じてるからもう十分だ」と。

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