「存在のない子供たち」(Capernaum)観ました

存在のない子供たち

この作品はレバノン映画。中東の貧困をテーマにしたもので、流石アカデミー賞ノミネート作品だけのことはある。生まれた子供が両親を「自分を生んだ罪」で訴えるというストーリー。恐らくこんな世界はあるんだろうとは頭ではわかっていた。でも具現化した作品を観るにつけ息苦しくなる。貧困が貧困を招く悪循環のスパイラル。なんともやり切れない気持ちになる。確かに親も悪い。でも、その親も、決して許されるものではないかも知れないが、貧しいゆえのことだとは思う。「ボロは着てても、心は錦…♬」とう歌もあるが、ボロを着てると心も荒んでいくこともあり、綺麗事では済まされない現実もあるのだ。親から愛情を受けることなく、まるで生活の道具として使われる子供。子供の供は提供する「供」。だから「子ども」と書くと、昔祖母から聴いたことがある。私も意識して「かな表示」を使っている。

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君と一緒に乗り切る!それが「天気の子」なんだ。ともに知恵を絞ってこの大事を乗り切ろう!

天気の子

「天気の子 」の英語のタイトルは”Weathering With You”
“The Child of the Weather” ではない。つまり、君と乗り切るんだという意図がある…と、尊敬する英語の先生がおっしゃってました。
「天気」は不可算名詞。そして動詞では「乗り切る」という意。
船が嵐のようなweatherをなんとか進み切っていくんだ。

久しぶりに映画で泣けました。「今日も嫌がらせ弁当」以来に泣けました。
新海誠監督といえば「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」そして前作の「君の名は。」どれも美しい映像と音楽のマッチングがいい。

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「クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代」観ました

映画

「クリムト展 ウィーンと日本 1900」が東京都美術館で4/23から7/10まで開催されました。その後、7/23から運良く愛知県・豊田市で10月まで開催されています。こうした偶然も必然なのか、だからこの映画を観る機会に恵まれたのか。こうしたご縁に感謝です。

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「アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場」観ました

この作品は、フィンランドの戦争映画でした。私などは、スカンジナビア半島のフィンランド、ノルウェイ、スウェーデンの3つの国はどれも同じように見えたりしますが、第二次世界対戦の時にとった行動は、それぞれの立場が違うことが良くわかります。おどろいたことに、この作品は、これまでも何度も映画化されているんですよね。戦争をするには、やはりそれなりの理由がある。それは大義かも知れませんね。それが真実なのかは良くわかりません。

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こんまりちゃんのときめき、整理整頓でスッキリ

刺し身

気がつけばもう二年前だったんですね。片付けの魔法の「こんまりちゃん」。その講演会が山口で開催され、応援に行ったことが昨日のことのようです。大宴会楽しかったなぁ。とにかく山口の酒の肴。刺し身が半端なく美味しかったことが思い出されます。??いやいや、そんな話ではなくて、整理整頓の話です。整理整頓。整理整頓といえば片づけ。「片付け」というと、やはり、こんまりちゃん…ですよね。

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「ワイルドライフ」観ました

ポスター

この作品は小説の映画化のようで、時代は1960年代。3人家族の一件平凡で、どこにでもありそうな家庭のお話。だからこそ、ぞっとするくらい怖い。というか、現実味がある。
多感な時期の14歳の息子。その目線から両親の別離を見ていく。まさに家族崩壊。いや、壊れていても繋がっている…そんなモヤモヤ感がいっぱいの作品です。

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「ゴールデン・リバー」観ました

映画ポスター

ゴールドラッシュに沸くアメリカ西部開拓。1850年代のオレゴン州である。そこに殺し屋のプロの兄弟がいた。性格は正反対の兄弟。兄の方は将来は殺し屋家業から足を洗って慎ましやかにお店を経営したいと思っている。至って普通を夢見る兄。一方、徹底的に殺し屋家業のプロとして極め、裏世界でのトップを目指そうとする弟。原題は”The Sisters Brothers”。確かに川に流れる砂金を巡る私欲からすれば、邦題の「ゴールデン・リバー」でも良いかも知れません。

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「パピヨン」観ました

本作品は73年のオリジナルのリニューアル版です。今は亡き、スティーブ・マックイーン主演の米国の伝記犯罪映画「パピヨン」。そのリメイク版です。私自身は73年のオリジナル作品は観たことがないです。こんなことなら、DVDで先に観ておけば良かったかな?しかし逆にいきなり観たために、新鮮に観ることができた。そういう意味ではインパクトがあったのは間違いありません。やっぱり率直な感想は、実はというのは凄い。そして元々この作品はミリオンセラーになった、著者アンリ・シャリエール小説『パピヨン』である。ワルではあるが、人は殺していない。そういう意味で、「無実の罪」で投獄された彼自身の実体験をもとに執筆した小説である。だから面白くないはずはないのだ。

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「COLD WAR あの歌、2つの心」観ました

映画

さすがはアカデミー賞ノミネート作品だけのことはある。モノクロ映像は、カラーにはない魅力がある。モノクロにより時代を演出できる。1950年代という時代を演出できるのだ。そして、音楽も美しい。特にポーランド民謡が何度も耳から離れない。双方ともに生かされるような気がする。モノクロでありながら、こんなにも美しく映像が撮れるのか。上映時間僅か約1時間半の中で、こんなにも巧みに、観客を引き寄せることができるものなのか。やっぱり映画というのは凄い。造りが単純な私には、音楽は違うものの、恋愛というストーリーでは「ラ・ラ・ランド」が重なるし、モノクロという意味では、「ROMA/ローマ」が重なる。そして、最近みた1930年代の映画「巴里祭」「禁じられた遊び」も重なる。

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「巴里祭」観ました

あの名作が帰ってきました。ルネ・クレール生誕120周年記念で「巴里祭」「リラの門」4Kデジタルリマスター版で先月から公開されてます。こんなチャンスは滅多にありません。さっそく観に行ってきました。ルネ・クレール自らが脚本をして監督をしたこの作品。フランスのバスティーユの7月14日。つまりはフランス革命記念日それが「巴里祭」です。

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