あの2017年ノーベル経済学賞受賞のリチャード・H・セイラー先生。行動経済学、その講演会に伺うことができました。
講演会の中でも話してました。先生は大の相田みつをファン。講演のあった「東京国際フォーラム」といえば、ちょうど「相田みつを美術館」だが併設している。
行動経済学のことは、さぱっぱりわかりませんが、少し垣間見た気がします。
面白いのは、従来のミクロ経済での基礎の概念である市場。この市場は不完全だということ。
人は、全く合理的には動かない。感情の動物。セルフコントロールすらできない。
経済学者は心理学者を無視することは出来ないということになる…と。
習慣というバイアス。それがミスリード、ポカミスを招く。先生が日本語のポカミスを知っていたのは驚いた。
Nudge(ナッジ)という言葉、とても新鮮だ。最近めっきり経済学を学んでなかったので疎かった。
Nudgeとは、元々肘で軽く突くようなちょっとした後押し…。そうした方が、人の行動を変えて、それが強いては「良い結果に繋がる」という理論らしい。
先生は講演の中で、”S”を付けたら、抜けられなくなる。Sludge(屁泥)を面白く表現されていた。
キューバファンドの話も興味深い。隣国キューバとは全く無関係のファンドではあるが、そのキューバファンドは隣国キューバとの関係が良くなるとファンド価格が上がる。全く相関が無くとも名前が一致しているだけで良い結果に繋がる。まさにナッジである。
アインシュタインやガンジー。彼らを例に出して、人は全く違いことをわかりやすく講演していただいた。80%ルールをはじめ、多くのことを講演いただき、大変興味深かった。たまにこうした刺激的な出会いに感謝!
投稿者プロフィール
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人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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