「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」観ました。

オズランド1

小森陽著「オズの世界」の映画化です。彼女は、新卒で彼と一緒にいたいがために、彼と同じ会社に就職した。彼女は波瑠演ずる波平久瑠美。しかし自身の希望は叶うこと無く、東京から遥か離れた熊本の遊園地に配属される。その遊園地には、「魔法使い」と呼ばれる西島秀俊演じる小塚慶彦が居た。場所は熊本県に実在する遊園地「グリーンランドリゾート」である。
「オズランド」とは「オズの魔法使い」から由来している。柄本明演じる園長が「ここを魔法の国にしたい!」と思っているから、だからオズランド。

ちょっと説教くさい感じとか、あまりにストーリがちょっと単純では?という場面もありました。でも、作品自体は、とっても明るく爽やかにさせられる仕上がり。この作品から、得るものはあまり無いかも知れないけど、それでも、世の中ではギスギスした出来事が多い中、ほっこりとした気持ちになる作品でした。殺伐とした時代だからこそ、エンタメや恋愛ものの邦画がとても多い中、こういったちょっとレトロ気分な品も良いかも知れません。
人の可能性は、確かに何か存在すると思う。どこかに「その気スイッチ」があるんだと思う。人生に無駄なことなんて何一つないから。「夢」というビジョンと「現実」とのギャップ。ついつい思っていることと、実際にやっていることが違うことなど、日常茶飯事。
「山を想えば人恋し、人を想えば山恋し」
俺の「やりたいことはこれだ!」って思って希望が叶って、そこに立つと、実は以前のやっていたことが妙に懐かしくて、「あの時は良かった。」と思い、またその時に掴んだものを手にしたりする。すると今度は、やっぱり前の掴んだものが良かったと思ったりする。

人は、本当に、贅沢で、そして、もどかしいもの。

純粋に、周りの雰囲気に溶け込んでいく波平の姿が、本当に羨ましくもあり、そして「現実は違う」と思ったり、複雑な思い。「一体自分は何者で。何を求めているのか。」そんな、立ち止まりたい時に、こうした、ありもしない現実離れした作品と言うと言い過ぎかも知れないけど。
こうした、ほのぼのした作品を人は求めているかも知れません。そして、たまには純粋になって斜に構えること無く、そうした作品を観ることが必要なのかも知れません。

ある意味それは「自分探し」かも知れませんね。自分探しにはネガティブは邪魔なだけ。ポジティブな考え方、それが必要なのかも知れない。

ぎくしゃくした人間関係に疲れ果てている人には打って付けの作品かも知れません。
確かに、このオズランドは理想の職場、突っ込みどころも満載。でも、チームとして一致団結してビジョンを明確にして目標に向っていく。ベテランも新人も一緒のチームで。なんかいい感じで。そんなチーム。いいな。
オズランド

投稿者プロフィール

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天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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