前々から行きたいと思いつつ、忘年会等で都合がつかず、ようやくというか、やっと観ることができました。
イギリスのロックバンド「クィーン」フレディの波乱万丈の人生。
中学高校時代に深夜放送を聴きながら、口ずさんだ曲。懐かしい。そして、カッコイ。ライブ会場に向かうフレディ。パッキーとインド系移民として馬鹿にされながら空港作業員として働くフレディ。今更ながらフレディはインド系移民だったから「パッキー」と呼ばれていたんだな。とか…感じてしまいました。
当時は私も中学生で、東海ラジオ「ミッドナイト東海」から流れる「キラー・クイン」「伝説のチャンピオン」「手をとりあって」などなど、フレディの出っ歯の顔を浮かべながら。とても印象に残っている。かっこいいと思ったあの頃が本当に懐かしく蘇ってきた。
彼らはミュージシャンだから…。
プロデューサーに何を言われようとも、例えば、「キラー・クィーン」が売れた時、そのヒット曲を念頭に、「同じような曲を作れ」って、指示された。でも「それは作らない。」「同じことの繰り返えしは決してしない。」その信念。常に新しいことを求める。それは凄い信念だ。
映画の中。その曲に思わず館内でありながらも、小声で口ずさんでしまう。その声がだんだん、大きくなる。(笑)
「ライブ・エイド」も懐かしい。何もかもが懐かしい。当時衝撃を受けたあの曲。「ボヘミアン・ラプソディ」が流れた時、あの字幕で、今更ながら、「なるほど、そういう意味だったのか」と…。今更ながら、同性愛で悩んでいたフレディの気持ちがあらためて垣間見た。そしたら、あのピアノの音色とともに、思わず、涙が自然と溢れた。
泣けた。胸が締め付けられた。
メアリーとの幸せな結婚生活。そしてフレディの性の指向の変化。当時はまだLGBTについて、偏見もあっただろうし、苦しい胸の内や葛藤はどれほどのものだったのだろうか。自問自答で苦しんだ時期もあったに違いない。
バイセクシュアルの人は、「好きになる相手は自分で選べないということ」それを知らない周囲のマスコミ等は、それを知らないことで、LGBTの誤解につながっている。
互いに自分のあり方も相手のあり方も尊重し合うことができれば、それだけでいいんじゃないか。メアリーがフレディに語った言葉が耳に刺さった。
「とても辛いのはフレディが悪いわけではないということ…」
彼女もまた苦しかったに違いない。優しいからこそ辛いことだってある。苦しくなる。そしてちょっぴり、「ジェンダーとは何か。」を考えてしまう。社会的に見ての男らしさとは、女らしさとは一体何なのか。胸が痛い。マスコミからの執拗なまでのツッコミに孤独を感じるフレディ。
そして、仲間。メンバーは家族なんだな。と感じる。
45歳という若さで亡くなったフレディ。短い人生であったけど、素晴らしい人生だったと思う。
もちろん、これはもう一度見に行く。今度は大スクリーンでそして、大音響の中で、大声で歌いたい。絶対に観ると誓う。ありがとう映画。感動した。★★★★★
投稿者プロフィール
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人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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