昨年流行った「LIFE SHIFT」という言葉、まさに「人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり…」当時は人生50年の時代だった。それが今では人生100年の時代になったのだ。五木寛之さんは現在80代半ば。筆者は100年を四季に見立てて、「青春」・「朱夏」・「白秋」・「幻冬」の4頭分にする。すると、50~75歳までは白秋にあたる。この人生の後半戦のまさに50歳以降をどう生きていくべきか。それをユルユルと語っている。子育ても終え、親として、あるいは社会人として一定の役割を果たしたこの時期。新しく、こらからを生きていくのは、健康第一、孤独の問題、お金の問題。この3つ。それを考えながら語っている。60歳以上の認知症は7人に1人なのだ。健康の問題は深刻でもある。さて、年金生活、毎日が日曜日をどう過ごすか。考えようによっては、リセットする期間でもある。まさに黄金時代なのだ。幻冬の時代を迎える前のこの時期だ。
人生の後半戦。野球で言えば、5回から7回の裏までの間、まさにクライマックス。どうやって生きていくか。参考にしたいと思う。さっそく本書のポイントを紹介します。
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・人生の後半を生き抜くには、健康・経済(お金)・老後の孤独といった3Kの問題を考える必要がある。
・白秋期には自分本意に、命に感謝して生きていくべき。白秋の実りを得る時期である。
・生活を極力コンパクトにする。浪費の習慣を捨てる。自動車の運転をやめる。粗食の習慣を身につける等。
・お金は手段であり、目的ではない。紙幣が紙切れになることもある。貧乏と貧困はちがう。貧乏人ほどお金を無駄に遣い散らす。お金は人間の主人ではない。
・健康寿命に恵まれていなければならない。健康第一。死を意識して生きる。
・「いい加減」は「良い加減」なのだ。
・常識は疑ったほうがいい。諺には即効性がある。TVも選択すればいい番組もある。再学問を学べ。横向きに寝る。誤嚥の防止。そして極めつけは、腹八分目。40代は7分。50代は6分、60代は5分、70代は4分に。…そして90代は霞を食べよ。
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80代半ば。「白秋期」をまさに生きてきた筆者だけに、その考えも、深いものがある。もちろん必ずしも同意できない一面もあるが、その見方は流石に一流。観察力・洞察力があると思う。「白秋期」は、人生を見つめ直す時。素の自分を、素直な自分を、好きなことを見つめ直して自分探しをしていく。それが黄金期なのだ。
投稿者プロフィール
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人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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