一見NGのように見えるような、そんなこの行動でも、
それが時には、いや、結果しとしてOKAYということもあるのが、
逆転人生なのだ。家族愛や恋愛が地球を救うのだと。
オススメ度:★★☆☆☆
理由:このスケールの大きさから映画化には少し無理のあるように感じた。
本作品は書籍から入った方が良いように思う。
今後の劉慈欣の作品が楽しみである。
ストーリーは流石にSFC作家、
『三体』の劉慈欣だけに面白くなくない訳がない。
4.5光年かかる恒星に2500年かけて移動する地球。
何世代も受け継いで移動する。
考えるだけで凄いと思う。その発想。構想もいい。
昨年鑑賞した地球の異常気象のコントロールするジオストーム。
家族を息子や娘を大事に見守りながらも、
地球のために自身を犠牲にするという点では、
ブルース・ウィリス主演のアルマゲドンをも感じさせる。
確かにスケールは壮大で、地球規模の作品ではあるのに、
なぜが、登場人物が、上海の一部の家族とその周辺というのは、
ちょっとだけ、寂しい気もする。
しかし過去のアルマゲドンも、スケールの割には1家族とその恋人だった。
そうした点はこれまでSF作品に共通しているかも知れない。
スケールの大きさと人間愛が家族という単位に集約されて
大きさは比較にはならないものの、命という点では、
個人を対象にした方が面白いとは思う。
無論、国際連合のような規模の立法の国際機関が、
壮大な創り上げた企画を個人の考えで
簡単にひっくり返るものなのかどうかという疑問もあろう。
しかし、そんなことを言えば、
ガンダムのアムロも存在も否定されてしまう。(笑)
確かに映像はそこそこ綺麗ではあるが、
やはりSTAR WARSに比べるとかなり見劣りするのは確かだ。
太陽が老化して膨張する。このままでは地球は100年後に消滅する。
そこでロケットエンジンで地球丸ごと動かして救うという話。
確かに、そのような話は「宇宙戦艦ヤマトⅢ」にもある。
そして、
宇宙ステーションは「2001年宇宙の旅」に、
地球が動くところは「妖星ゴラス」や月が動く「スペース1999」に、
そうした作品の模倣とか言われているが、そうでもない。
似たような作品は探せば出てくるものだ。
だから、本作品はパクリとは必ずしも言えないと、私は思う。
恐らく、物理学や地学的に見ると、突っ込みどころは多いとは思う。
しかしそんなことは、あまり気にせずに十分楽しめる内容ではないか。
中国映画のこの作品は、残念ながら日本での劇場公開は無さそうだ。
投稿者プロフィール
-
人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
詳細プロフィールはこちら。
最新の投稿
- 2024年4月23日映画『陰陽師0』
- 2024年4月17日映画「オッペンハイマー」
- 2023年11月27日映画マルス信州蒸溜所を思い出した「駒田蒸留所へようこそ」
- 2023年11月27日学会令和5年 電気学会電力エネルギー部門大会テクニカルツアー奥美濃水力発電所(2023.09.06)