これは傑作「RRR」

オススメ度:★★★★★(4..6)
理由:これは凄い!様々なモノが詰まっている作品.
エンタメからヒューマンから歴史まで,
まるで玉手箱のように,これでもか…って,
押し寿司のようになっている.

個人的にはクリストファー・ノーランの
インターステラ以来の高評価.

インド映画といえば,
やはり2018年に観た「バーフバリ王の凱旋」.
あのぶっ飛んだ内容を想定していましたが,
見事に想定を裏切られました.

確かに踊りやアクションなど,
一部には,そんな一面も
なきにしもあらずではありますが,
そんなのどうでもいいです.
かなりの完成度です.

舞台は1920年の大英帝国の植民地インド.
インド人を家畜以下に扱うイギリス軍と警官.
そこにインド民族,部落の家族,肉親の絆を
大事にするインド人と,
もう一方のインド人は,民族自決に使命を
もっている.
果たして,人ひとりの命の重さと
民族主義を貫くことの重さは
どっちが重いのか.

先ずは敵を騙すには味方から.

主人公の2人,どちらも実在した
独立運動指導者から名をとっているという.
あちら,こちらに,多くの伏線が
巻き散らかしてあって,その回収が
面白い.そして捻りが加わっている.

例えば
木火土金水のうち,
水と火のPOWERは東洋的.
特に,それが,ヒンズー教の
シヴァ神VSガネーシャの話にも繋がる.

帝国主義のシリアスな部分と
戦いというエンタメの部分,
そして恋愛.音楽にダンス.
すべて凝縮すれば,
そりゃ3時間にもなるはずだ.
とにかく,これは凄かった.

投稿者プロフィール

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天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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