まさに謎解きの楽しさ。
ここ2か月で随分、そうした感性が変わったと思う。
今でもこうした感覚は鈍感ではある。
鈍感ではあるが、それを愉しむ喜び。
それがこの歳で解ったことは大きい。
人とは、これまで全く別世界人として受け付けたことがなかった。
そうした人と接すること、会話することで、変化をもたらす。
そうした人と真摯に向き合うと、自身の感性が磨かれるのか知れませんね。
これまで私は唯物史観的。理知的。
客観的な法則に従うことしか信じてこなかった。
感情は真理の邪魔になる。感情は無駄。
そう思い込んでいた。
だから…
数式をはじめ公理は美しいと思い、何時間でも方程式を解くこと。
プログラムに明け暮れて真理を追うことこそが、万能に通じるものと信じてた。只管にそれを磨いてそれに美しさを感じていた。
だから、感情なんかは公式にとっては無駄。
道義的なジャッジを歪曲する邪悪なもの、そんな思いがあった。
しかしまぁ、人とは解らないものだ。
それが今では、感覚を重要に思っている。
ドキドキとかハラハラには殆ど無縁な私が。(笑)
人は何か、ひょんな事で変化するモノかも知れません。
さて、前置きはこれぐらいにして、今日見た映画”Tully”について語ってみたい。
これはアメリカのコメディ・ドラマ映画。
シャーリーズ・セロン演ずるマーロ。アーロはこれまで2人の子を育てを完璧にやっている頑張る母親。しかし3人目でとうとうダウン。仕事に家事に育児…すべて完璧のこなしたいという気持ちが強い母親である。
そこへマッケンジー・デイヴィス演じるナイト・ベビーシッターのタリーが助っ人に来る。タリーは20代のベビーシッターでありながら、見た目は確かに今どきの子ではある。(ブレードランナー2049では娼婦役だったのに…)
それでも見た目に寄らず、仕事(育児)を完璧にこなしていく。まさにマーロにとって、まさにメンター役。
さて、そのベビーシッターの正体は?一体誰なのか?
映画らしい映画には、いつも細工が施されている。
謎。推理。この人は一体誰?
こうした謎解きの楽しさその洞察力、深掘りする醍醐味。映画ならではの映画だった。
ここ数本は、本当に”この映画を観て良かった”と思うような映画に巡り合った。
有り難いことだ。
感謝。非常謝謝。
投稿者プロフィール
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人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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