「愛しのアイリーン」観ました

アイリーンこの作品の元は、新井英樹の95年~96年までの「ビッグコミックスピリッツ」の連載漫画。タイトルから想像すると、いかにも恋愛映画のように思えますが、全く別物。社会問題を取り上げた作品になっている。
ちょうど80年~90年代、農村では過疎化、小生高齢化、嫁不足、後継者の問題などがあった。その解決策の一つとして当時、日本人男性がフィリピンに行き嫁探しをする。一方、フィリピン人女性は出稼ぎをするために国際結婚をする。そういった意味では双方ともWin-Winの関係です。所謂打算的な国際結婚が多かったかも知れません。

もてナイ、ただヤリたいでけの40代の男。そしてカネ目当ての10代のフィリピン女性。
そこに国際結婚に激怒する姑。その息子を溺愛する姑役の木野花の演技が、とにかく凄すぎる。

最初はそんな間柄でも、それでも愛情が芽生えたり、でも浮気心があったり、嫉妬したり…。ヤクザの介入が合ったりで、展開が激しすぎて、スクリーンから一歩も目が離せません。
また姑と嫁の間も相反する関係でありながら、複雑な気持ちが絡み合う。

そんな辛辣な映画でありながら、涙あり、笑いあり、これぞ映画。
登場人物もそれほど多くない。それでも人の関係が中心のこの映画。
もやもや感の残る映画ではありますが、良かったです。

投稿者プロフィール

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天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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