「あん」は、2015年に河瀬直美監督の映画。
もとは明川 哲也さん(ドリアン助川)の小説の映画化です。
「あん」とは、どら焼きの中の餡(あん)のこと。「あん」づくりにかけては天才の樹木希林演ずる徳江さん。登場人物は少ないが、人とのつながりでここまでの物語に仕上がるものなのか。小説とは素晴らしい躍動感がある。
この作品をどうしても映画館で観たい!そう思ったのは、もちろん樹木希林さんの追悼映画でもあり、またこの作品が樹木希林さんとお孫さんとの共演ということだけに、観たくなりました。ちなみにワカナを演ずる内田伽羅は、樹木希林さんのお孫さんです。
「あずき(小豆)」あずきの気持ちを考える。声を掛ける。自然と一体になる気持ち。心で見る目が徳江にはあるのだ。風の香り。四季の移り変わり。社会から閉ざされた生活を経験した時間が長いだけに、敏感に感じるのかも知れません。当時「不治の病」とされ、差別化された病気。「ハンセン病」
「ハンセン病(ライ病)」の話といえば、私は松本清張の「砂の器」がとても印象深い。
隔離という差別の中で、どう生きていくか。
涙がとまらない。
内容がわかっていても、それでも泣けてくる。
悔しい気持ち、苦しい気持ち、やるせない気持ち、色んな気持ちが重なってくる。
映画という短い時間の中で、凝縮された作品。
映画の醍醐味を感じました。素晴らしい作品が映画館で観ることができて幸せです。
感謝!!
投稿者プロフィール
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人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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