これ、森沢明夫「きらきら眼鏡」の映画化です。
新人の金井浩人が演じる”明海”は、社会人で駅で働いている。
そして池脇千鶴演じる”あかね”は、産廃業の社員として働いている。
一見どこにでもありそうな…そんな設定です。ごく普通の社会人。そんなごく普通の、そうした何の変哲もない風景、それがとっても共感を生む。そして身近に感じてしまう。
そこで誰しも体験する何気ない日常の中に訪れる突然の不幸。
たとえば、それが最愛の「恋人の死」だったり。
何と言っても、突然の死。不慮の事故。予想されていない死。
「何で俺なの」
「何で私なの」
(何も悪いこと、していないのに)
「何でよりによって、どうして…」
世の中、理不尽なことって、ありますね。受け入れざるを得ないのに受け入れられない。
そんなキャパを遥かに超える恋人の死。愛しい人の死。
悔しい気持ちや、切ない気持ち。今の自分の気持ち。
色々な気持ちを確認したくなること。
その人は思い出の中で生きていくものなのか。
最愛の人を失った悲しみからは、抜け出せられないものなのか。
「時間というものは、命と同じ…もたもたしていたら時間切れになる…」
「自分の人生を愛せないと嘆くなら、愛せるように自分が生きるしかない…」
明石家さんまさんの
「人生、生きてるだけで丸儲け!」
生きているだけで、偶然の一致。運がいいだけ。そんな思い。
映画を見終えて、脱力感だったり、切なさだったり、大きく深呼吸をしたくなる、そんな映画でした。
投稿者プロフィール
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人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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