「劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~」観ました。

「劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~

緑川 ゆきのベストセラー漫画「夏目友人帳」の映画化。
主人公の夏目貴志は、普通の人には見えない妖怪が見える。最初は、単なるエンタメ作品と思ってましたが、期待を裏切られ、見事に泣けました。亡き祖母「夏目レイコ」レイコも貴志と同様に妖怪が見える。
ただし祖母のレイコの方は「大事な人」が居ない、だから天涯孤独と設定されている。一方、貴志は人の気持ちに共感、そして人だけで無く妖怪とのつながりを大切思う青年と映っている。最初はそう思った。
レイコの遺品「友人帳」。この「友人帳」は、レイコが妖怪から集めた契約書の束。そこに書かれている名を妖怪達に返していく貴志。そして貴志の用心棒ことニャンコ先生。化けると斑(まだら)となり、これがめっぽう強い。このふざけたキャラがまたユニークで面白い。

この作品は、単純に善悪の関係ではなく、複雑な感情が見事なまでに表現されていること。人と人の関係、妖怪と人との関係。また以外にも天涯孤独に見えるレイコが、そうでもないことにも気づかされる。レイコに触れた妖怪の回想を通じて、そうした面を垣間見ることもできる。もちろん貴志自身も妖怪との出会いや別れ。
そして妖怪が抱えている事情、悩み、想い。つながり。絆。

今回の劇場版では、人の記憶。思い出がテーマだったように感じました。
記憶から消えていくのも寂しいけど、嘘の記憶を創ることもまた悲しいことなのか。あるいは、その虚の記憶は消せば元に戻るのか。記憶、思い出とは何なのか。
それはひょとしたら、特別なものでもなんでもなく、ほんの些細の日々の何気ない生活を通じて育んでいくもののように感じる。
そして、その中には楽しいことだけでなく、悲しく辛い思いでもあろう。
でも「どんな辛い記憶も過去になる」のだから。

話の展開が切なくて、それでいて、優しい。そして美しい風景。涙あり、笑いあり、ダジャレあり、あっという間の時間。幅広い年代で感じ取れることができるように、まさに作られた作品であると感銘を受けました。

また、映画鑑賞でいただいた限定グッズも良かった。いただいたのはこれ。
友人帳カード
以上が葉書サイズのポストカード。
そして、これがA4サイズ。
友人帳のA4カード
こんなにいただいて、光栄です。^_^

投稿者プロフィール

天雨 徹
天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
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