「ビブリア古書堂の事件手帖」観ました

古書三上延の累計発行部数は600万部を越えた『ビブリア古書堂の事件手帖』の映画観ました。
2011年からで全7巻。小説から漫画、テレビドラマ、そして今回の映画化です。予告編を映画館で観た時、無性に「観たい」って思った。なんとなく雰囲気がいい。サザンの音楽もいい。この作品は分類上ではミステリー映画となるらしい。映画化では、小説のうち、1話と4話を中心に脚本されているようでした。

ビブリア

夏目漱石や太宰治と言った古書に関して、膨大な知性を持った栞子。演じるのは、あの「日日是好日」に出演した黒木華。おっとりとした知性溢れる感じが出ていていい。

舞台は北鎌倉の古本屋「ビブリア古書堂」。『ビブリア』とはラテン語で聖書を意味する言葉らしい。そこへ本を長時間読むことが出来ない体質の五浦大輔が登場する。彼は元々、本好きの祖母、その祖母の本棚の本を触れ、ひどく叱られてから、本嫌いになったのだ。祖母が大切にしていた漱石。そこに刻まれたサインとそこに挟まれた写真から、物語は展開してく。そして栞子は、大切な本が危機に。祖父・父と受け継いできた初版本、太宰治の「晩年」である。その本が謎の収集マニアに狙われるといったストーリー。

鎌倉の町並み。古書にノスタルジックな、まるでタイムスリップしたようなそんな錯覚をさせる。どんな人にもある青春の思い出。果たしてその時の行動は良かったものだったのか、悪かったものだったのかは判らない。でも、「今がある」ということは、昔は「それでいいのだ」と割り切ってしまう。そんなことが大切なことをかもわかりません。

「あの選択があったから今がある。」

人生には「もしも…」は存在しない。過去は変えられないのだから。今を懸命に生きるしかないのだ。
人はどこかで「ご縁」で結ばれている。偶然というのもまた、「必然」なのである。その場で適当にに選んでいるつもりでも、実はすごい出会いが隠されているかも知れないのだ。

そして、モノの価値観には個性がある。その人の持つ価値感(観)。感覚。その感覚ですら、さまざまな人と接することで、また自分自身が磨かれて成長していく。

この作品は、テンポは比較的ゆっくりではあるが、ストーリーがいっぱい詰め込まれている。情景と感情の出し方、表現の仕方にもう少し工夫があっても良かったのではないかな?と。感じた。私は原作を知らないので、簡潔にまとまっているとは思いうけど、やはり原作の方が良いか。原作を読んでみようと。
確かに映像はノスタルジックで、情景もよく表れている。昭和チックでいい。ただストーリーの展開がちょっと不自然で、あまりに急展開な話に、少し無理があるように思った、そんな作品でした。★★☆☆☆

ビブリア古書堂の事件手帖