「ホイットニー 〜オールウェイズ・ラヴ・ユー〜」観ました

Whitney
2012年にホテルで溺死し48歳という若さで生涯を終えたイットニー・ヒューストンのドキュメンタリー映画です。とにかく重かった。痛々しかった。実録の内容だけにその衝撃は大きい。
とても苦しくて、苦しくて、泣けた。

エンドロールに流れた”I Have Nothing”がそれを一層悲しく、切なくさせる。まさに光と影。同化してしまった。惹き込まれた作品でした。それは特に、ホイットニーとは同年代だから身近に感じるのかも知れない。そしてもう一つ、なんと言っても、ケビン・コスナーの「ボディガード」(1992年)だ。忘れられない映画だった。二人の別れ際に滑走路からまさに飛び立とうとするその時に、思わず ホイットニー演ずるレイチェルが再度タラップを降りて、ケビン・コスナー演ずるフランクと抱き合い、キスするシーン。胸が熱くなるシーン、いい思い出。だからかも知れない。
 
この作品は、とてもドキュメント映画とは思わせないドラマのような構成になっている。あの輝かしい栄光、美貌、そして歌声。名誉も名声も想いのままで、絶好調だったのに、なぜ悲惨な結末になったのか。ボビー・ブラウンとの結婚。そしてドラック、複雑な家族の問題など、いったい破滅に向かう要素というのは何なのか。本当に幸せとは何なのか、自分は一体何モノなのか。何を求めたのか。結局何がしたかったのだろうか。人生を生きていくうえで、非常に考えさせられる映画でした。
 
ホイットニーは肉親を含めて周りの人に恵まれなかった…。そして彼女自身の幼児期の体験。子ども接し方がわからないホイットニー。自身の死後にも娘の不幸な死。すべて悪いことばかりで、なぜ?どうして?なぜ、こんなに頑張っている人を神様はここまで落とすのか。そりゃ本人も悪いかも知れない。でもあんまりだ…そう思う。あまりに波乱万丈過ぎる。あの家族に見せる笑顔の裏には何があったのか。
稀に見る才能を持ちながら、そして大勢のファンに囲まれながら、本人も、もちろん、周囲も、もがき苦しんでいる。なぜ彼女を助けられなかったのか。
 
この作品で、ホイットニーを通じて、実は自分は何を求めているのか、自分の人生の後半戦をどう生きるべきか、それを考えさせられた映画でした。ボディーガードに収めらた曲を聞きながら、苦しい余韻を味わっています。
 
いずれにせよ、あの素晴らしい歌唱力、あの歌声、歌詞、世界を熱狂の渦とし、そして人々を魅了したホイットニーに感謝。★★★☆☆

投稿者プロフィール

天雨 徹
天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
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