湯を沸かすほどの熱い愛」を機内で観ました

2016年に上映された作品。泣けた。結構有名な作品だったらしいが、全く知らなかった。

宮沢りえ演ずる双葉の人間性がすごくいい。実の子ではない二人の娘に対する接し方が半端ない。そんな、人としてものすごく良い人が何故、ステージ4の末期がんになってしまうのか。人としてものすごい人にはそんな試練を与えるのか。残り2~3か月の宣告を受けながら、残された時間をどう使うは無限大である。残された時間に伝えるべきことを伝える。その使命感にも似た双葉の行動力。そこには無償の愛。与える愛を感じる。

娘のためにしてあげられることを、全力を尽くす。娘に対して強く厳しく接するその姿は、とてもかっこいい。とても真っ直ぐでいい。

それにしても、これほどの才女が、なんで男運に恵まれなかったのか、見る目がなかったのか、「まんぷく」の万平さんはじめその周囲の男性のような人だったら、どんなに良かったか。それにしてもオダギリジョー演じる失踪した夫。なんでこんな夫と。不幸を背負って立つようなものであることは、容易に察することができるのに。なんで?と思ったりする。人生とはそういったバランスで保たれているものかも知れません。

一方、娘の杉咲花が演じる安澄。学校のいじめ。いしめられている、まさにその演技が素晴らしかった。痛いほど切ないほど、その気持がわかる。「いいえ、自分で汚しました」「いいえ、一人でやりました」その環境はどれほどのものか。その環境から脱するのも自分自身なのだ。それを教えてくれた母親。母親の影響は大きいせよ、それにしても本人の努力が以下ほどのものであろうか。はじめの勇気ある一歩。その一歩を歩ませる母親の影響なのか。

素晴らしい娘に成長していく過程が垣間見れた。

末期がん…。「なんで私が…。」「死にたくない」その気持が痛いほど切ないほどわかるのだ。

「生きている間に絶対にやっておくべきこと」というのは、期限が決めないとできないのかも知れません。凄い覚悟。覚悟は人を変えていくものなんだろう。

人に影響を与える人になりたい。多くの幸せを運ぶ…そんな人になりたいと思う。改めて生かされているということを感じるにいられない。この世にいるということが、凄い偶然の重なりでもある。だからこそ大事にしなければならない。

それにしても、銭湯の背景。昔ながらの富士山の湯船。薪での湯沸かし。いわゆる銭湯。昭和のレトロな感覚もいい。これ、映画館で観たら、すごいだろうな~。★★★★☆

投稿者プロフィール

天雨 徹
天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
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