2018年の映画。これも昨年11月に見逃した映画だった。全く内容を知らずに鑑賞しましした。地球外生命体「シンビオート」が人に寄生する「ヴェノム」。そしてあの「エイリアン」に似たようなポスター。恐ろしい映画だと思いましたが、さにあらず。。。
人を食いちぎる点は類似しているが、以外にも笑えるシーンが多い。この笑える感覚がいい。
言いたいことを言う記者のエディ・ブロックと、極悪非道なカールトン・ドレイク。彼はライフ財団を仕切っている。CEO。表向きは善意の人に見えるが、中身は人体実験をする全くの偽善者なのだ。そのドレイクは面白いことに歯に衣を着せない。エディのTV局のスポンサーであったために、彼の悪を批判したエディはその仕事をクビになってしまう。
その後、エディは財団に侵入し…。しかし結局は「シンビオート」に寄生される。そしてドレイクも同様に意とせざるままに寄生される。しかし、結果としてはふたりとも自分の意にほぼほぼ添った形での融合ではなかったのではなからろうか。
「シンビオート」には個性というものが備わっている。寄生虫のようなシンビオートにそれぞれ個性があるという発想もまた斬新的で面白い。人間との融合。2つのことなる生命体、そして2つの意思が融合する。だから脳内で話し合うことができる。でも、どう考えても優先権はシンビオート側にあるのだ。そこもまたユニークな点であろう。この世の中ほぼ平等ということは存在しないからだ。
さて、敵と味方が同じようなスーパーマンとして戦うという姿は、「スパイダーマン」「ブラックパンサー」にも似ているが、これまでのマーベル映画と異なる点は、「正義のために戦う」という大義はこの作品にはあまり感じられないことだ。正しい道ではないけれども、まあまあでいいんじゃないか。この一線がとても共感を得ることができる。
そして、極悪非道な相手に対して、狙われる主人公のアクショーンシーン。敵のカーチェイスやドローンに対して、バイクで逃げるシーン。結構な迫力だった。
ところでこの作品は、マーベル・スタジオは関与していないらしい。
地球外生命体「シンビオート」との融合という発想自体は、よく有りがちではあるものの、それでも、ついつい惹き込まれてしまった。エディとシンビオートが一体化となった「ヴェノム」。その「ヴェノム」。とにかく、それがちょいワルで憎めないキャラなのだ。★★☆☆☆
投稿者プロフィール
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人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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