ようやく観ることが出来ました。そろそろ打ち切りに近い時期でもあったので、なんとか滑り込みセーフといった感じです。観られて良かった。
この作品の原作については、ご存知の方も多いかとは思います。原作は。日本の漫画作品。それも90年代の『銃夢』(木城ゆきと)なんですよね。
作品を観終わって、原作を読みたくなりました。確かに最初のストーリーが把握できなくて苦慮はしましたが、あの大作スターウォーズも、最初は一体どういう展開?と思ったものでした。(笑)
この作品も、地球と火星が戦争?そもそも火星に人が住んでいるの?何の事?…と、まあ、最初は良く解りませんでしたが、作品を観ている内に、次第にはまり込んでいきますよ。たぶん。
舞台は地球と火星の戦争から300年経過の世界。あの空高くぽっかり浮かぶ巨大ステーション都市、”ザレム”とは一体何なのか。そしてザレムからゴミが地上に落とされ、そのクズ資源でスクラムのような街が形成されている街とは一体何なのか。疑問が交錯する中で目まぐるしく話が展開していく。
一見なかなか、話についていけないようでもありますが、後から考えてみると見ごたえもあり、アクションも結構面白い。アクションでは身のこなしの表現が特に画像が美しく、リアルな質感が作品に現れている点。他の作品に良く有りがちな、ありえないコミカルな場面が少ないだけに、とてもリアルな感覚でアクションを鑑賞できた作品でした。それがスリリングであるし、バーチャルな世界に引き寄せられてしまう点でもあります。
昔、ローラースケートというスポーツがあったが、それが再現された”モーターボーラー”というゲームに妙に懐かしさを感じるのはやはりオジサンということかも知れませんね。そのアクションにも惹かれました。
さて、こうした作品に有りがちば色恋もの。あれここでこの展開は早急では?え、心臓まで提供しちゃいますか?とか。(笑)これは、ちょっと単純な展開で少し拍子抜けのところも歪めませんが、まずまずの出来ではないかったかと思います。
クズ鉄の山からひろわれた300年前の脳が生きているということ。再生医療もここまで進むことも近未来ではあるかも知れません。ただ、この世界、とても民主主義からは程遠い全体主義的な匂い。未来戦争ものアクションはどうしてもこういう封建的な社会というか全体主義的な社会でしか作品が描かれないのかな?とも思った次第。
兎に角、火星連邦共和国URMとは一体何なのか?疑問だらけ。それはこれからシリーズ化されて続編が配給されることを期待したいですね。★★★☆☆
投稿者プロフィール
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人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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