
これも昨年見逃した映画です。これも機内で観ました。なんとなく怪しいポスターとあの厳冬のスパイ訓練所の風景を映画の予告編で見せられては行きたくなる衝動に駆られますよね。残念ながら結果としてのがしてしまいましたが、機内でみることができてラッキーです。
ロシアのボリショイのバレリーナのドミニカ。ドミニカを演ずるのは、あのジェニファー・ローレンスです。もう28歳なんですね。いつまでも美しい。そして幼い顔に似合わないセクシーなスタイル。魅了されます。
そのバレリーナの彼女が、パートナーが仕掛けた故意の事故で、左足を複雑骨折し、バレリーナとしての道が絶たれてしまったのです。もちろん、彼女はパートナーに制裁を加えますが、そこに登場する怪しい叔父のワーニャ。これがまた悪役でなかなかの演技でした。最後は、この悪役もスッキリ~というかバッサリ(笑)。勧善懲悪「水戸黄門」的映画だと私は思います。
ちょっといただけないと感じたのは、あの性描写。男女の関係を演ずるので多少は仕方ないかも知れませんが、なんとなくコミュニケーションというか、その性の言葉使いが、いかにも三流っぽいAVのようなセリフがちょっと残念。でも仕方ないのかな。
生活支援を受けて母親と生活している彼女を悪の道へ引っ張る叔父。いやいやスパイの道、すなわちスパローの道へと追い詰めていく。さすがにお国のためとはいえ、スパイの道は厳しい。スパイを断ると結局は殺されることになり、一見2つの選択があるように見えるが、実は1つしか選択できない状況だったのだ。
スパイなので女性は身体も武器。しかし彼女は母親の言いつけを守り、娼婦のようでありながらも最後の一線は守るという気概があて、それがとても魅力的でもある。それでいて男顔負けの腕の強さ、鍛えられた身体はとても美しい。そして、あまりにも怖過ぎ。現実にこうしてロシアでは特訓を受けながらスパローになっていくのかどうか、本当のことなのかどうかは不明だが、さすがにフィクションではあるものの、少しだけ垣間見た気もする。
お決まりの敵と味方の恋愛もの。もちろんロシアの敵はCIA。想定通りの落ち。それと二重スパイとして彼女は拷問される。そのシーンも迫力がある。特に怪しい注射を打たれるシーンは現実味があり、ちょっと怖い気もする。今でもレッドカーテンの中の出来事なのかな。
娯楽として、あるいはジェニファー・ローレンスを観るための映画ではある。★☆☆☆☆
投稿者プロフィール

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人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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