「ブラック・クランズマン」観ました

ブラック・クランズマン

確かにタイトルどおり「前代未聞の実話」だった。痛快リアルでしかもエンタメであること間違いありません。
なんとも愉快痛快それでいて重い映画。それだけに複雑な心境だ。実話だけに重いなあ。でも、、こんな重い映画をよくエンタメに仕上げてしまうあたりが脚本というか腕のみせどころなんだろうか。そして、あの「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のカイロ・レンが今回は悪役でなくてなんとユダヤ人刑事というあたりも面白い。

この作品は、KKKの白人至上主義団体に黒人刑事とユダヤ人刑事が潜入捜査した小説の映画化です。この黒人刑事も当時70年代後半…だからまだ差別もあっただろうと思うとよく耐えたと思う。
グリーンブックといい、そうした冷遇されながらも強く生きていく姿がとても印象深い。また、こんなことを良く上司(署長)が「いいんじゃない」とGOサインを出してしまうあたりも凄い。これ、「潜入捜査だ」と、KKKにバレたら本当に彼らはリンチが下手すると殺されかねないと思う。あのイカれた集団に潜入するのは至難の技だ。

さすがにアカデミー賞でノミネートされた作品だけに素晴らしい出来だと思う。
まさか、いとも簡単にこんなことで騙されるKKKの幹部も…とは思うが、やはり実話に基づいているだけに、綱渡りのような、いつ正体がバレるか、ヒヤヒヤしながら観ている観客のこちらが惹き込まれてしまう。わずか2時間余りでこれほどまでに惹き込まれるのは、やはり脚本賞に値するんだろうけどね。

白人至上主義の組織に黒人をそして、嫌っているユダヤ人を送り込むあたりがぶっ飛んでいて面白い。しかも黒人の頭はアフロ(笑)毒を持って制するのか、KKKが嫌いだからこそ、逆に深く潜入できたのだろうか。手に汗握るシーンの連続で、とても愉快でしかも重い。

黒人だからとか、ユダヤ人だからとか、アメリカのその差別の現実を垣間見ることができる。

最後の最後に白人警官をスカッと爽やかにバサギリ…のストシーン。勧善懲悪。それもまた気持ちいが良い。

でもエンドロールでは2018年の今のアメリカの現状を突きつけられ、未だに差別主義を持った集団が存在することに、複雑な社会というか、そう簡単には解決しないということを見せつけてくれる。そのあたりがとても、愉快でもあり、そして痛快でもあり、そして重くもあり…、とても面白い作品でもある。これぞ、これぞ映画といった作品である。
★★★★☆