読書しました『海馬-脳は疲れない-』池谷裕二・糸井重里 (著)新潮文庫

海馬

今回の一冊は、初版が2005年と少し古いのですが、「スマホ留学」英語カリスマ講師の塩原祥之さんのオススメの中の本からの紹介です。塩原先生は、何事も物事には取り組むには「心技体」が大事で、彼によれば、『英会話に限らず何事も「習得」するためには「正しい思考」が必要です』と説いてます。つまり思考というのは、その大もとで根幹をなすからだというのです。思考によって行動が起こり、行動から結果が生まれる。何事も考え方からスタートするということです。まずは「心」を学ぶ。それに相応しいのが本書なのだと。

かくゆう私も「頭が悪いから覚えられない」と思うことがしばしばありました。特に小中学校の時など。学年でトップクラスの人を見るなり、あの人達は「頭のいい子、私とは頭の出来が違うんだ!」とか思ったものです(笑)
実はそうした考え方は間違っていて、見直す必要がある。そんな本です。まずは「記憶のメカニズムを知る」ということ。本書は糸井さんと池谷さんが2002年に対談したものを元にしており、対話形式で進んでいく構成になっています。
さっそく本書のポイントを紹介します。
◆◇◆◇◆
・脳は疲れを知らない。使えば使うほど能力が発揮される。したがって巧く使えば、歳を取っていても遅すぎることはなく、飛躍的に成長する可能性がある。疲れるのは目であって脳ではない。でも睡眠は重要。眠ることで、海馬の記憶が整理される。
・脳は放っておくと自分勝手な見方をするので、コントロールが必要だ。
・多くの経験をすると脳の回路は密になる。ということは失敗しても続けることが重要だ。失恋や失敗が脳を賢くさせる。
・歳を取ったから「もの忘れがひどい」というのは科学的根拠がない。マンネリがいけない。子どもの頃の「新鮮さ」というのが必要だ。
・脳の本質とは、新しいモノとモノを結びつけること。「頭が悪い」とか「できないかも知れない」とかいうストッパーを外すこと。「ここまでで、いいや」とせずに、どんどんやっていく。ストッパーをかけずにやり続けること。そして、口に出して言ってしまうと、その未来はたいてい叶う。
・脳は常に刺激をほしがっている。やる気がなくても、とにかく始める。やり始めるとやる気が出る。
・頭は30歳過ぎてから賢くなる。海馬は成長する。
◆◇◆◇◆
確かに、嫌々でもやっていくうちに、何かの勘違いなのか、「以外にもできるじゃん!」などと思ったりした、そんな経験ないですか?脳がパンクすることはない。どんどん入っていくなら、「これは今の時間は無理」とせずに、どんどん入れ続ける。無限大に入っていくということなんだと、あらためて再認識させていただきました。新しいことを取り入れて、感動を体験して脳に栄養を与えること。中年の私に勇気を与えてくれるそんな本でした。

投稿者プロフィール

天雨 徹
天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
詳細プロフィールはこちら。