毎朝に日課。サイコロを振ることにしている。別に運を天に任せて占いをしている訳ではない。いわゆる「当たるも八卦当たらぬも八卦」易である。そう聴くとさいの目で占うといった誤解する人も多いかも知れません。実は易を通じてヒントをいただくんです。それはちょっと大袈裟かも知れませんが、「生きるヒント」です。もちろん、生きるか死ぬかとか、事業をやめるか進めるかといった大きな岐路とかではなくて、もっと対象を小さく砕いて余り大きなことを問うことは避けています。易の勉強も毎日の習慣に取り入れないと忘れてしまいます。
何でもそうですが、メンテナンスしないと錆びるんですよね。覚えておきたいこと、身につけたいことは自身の習慣に落とした方がいいと思います。
そもそも「易経」といえば、儒教の基本書籍である「五経」の筆頭。「易経」は中国の商の時代から蓄積された貴重なもの。陰陽二つの元素の対立と統合により、まさに森羅万象の変化法則を説いているのだ。生活に生かさない手はないように私は思っています。
とまあ、前置きはこれぐらいにして、さて、今日の目は…
「震・艮・五」でした。
震は雷、艮は山で「雷山小過」。5は下から数えて5つ目の陰陽が変化するから「沢山咸」だっだ。2年前に学んだ易経。ちょっとした気づきを与えてくれる。人生の中で躊躇していることがあるとき、それは思いっきりアクセルを踏むときかも知れない。あるいは逆に調子に乗りすぎているときは、躊躇すべき時かも知れない。そんなヒントを「雷山小過」からはいただくことができる。そして「沢山咸」からは、直感。感じなさいと、ワクワクとした気持ちが大事なんだ。インスピレーションに従えと教えてくれる。
そこから私がこらからすべきことは何なのか。
私の出した答えは、アクセルを全開にして、躊躇なく進む。気持ちに素直になる。そのために様々な仕掛けを飽きないように作っていく。
前を向いて進むということは口では簡単だが、どうも長続きしない。立ち止まってしまった時にどうやって修正してリカバリをしていくか。時には立ち止まることも必要かも知れないし、逆に慎重に慎重を重ねて躊躇していたら、反対に思いっきりアクセルを踏み込むことも必要かも知れないのだ。まさに真逆。
素直に本当に私は何者で何を望んでいるのか。自分と対峙して、やっぱりここは一つ踏ん張りどころだと私は思っている。(笑)
「期待に応える」とは、自分の頑張りに応えるということで、誰かのために応えるというのは負担になうこともあるかも知れません。期待は自分が自分に期待している方がいい。自分のために投資したり、愉しんだりする。そういう時間の使い方がいいんだと、そんなことを考えたりました。
数年前に予備校の林修先生の「今でしょ!」といった言葉が流行ったが、人によってはどこが「今」なのか、今現在自分の位置がどこにいるのかわからない人もいる。例えば、受験生。受験生だからこそ、そういう彷徨う時期にもさしかかるかも知れない。その人その人の人生のステージによって違うとは思う。そんな時に拠り所は最後は自分なんだけど、そんな時に易経。先人の64卦の物語を使わない手はないと思う。
投稿者プロフィール
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人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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