「さらば愛しきアウトロー」観ました

映画

この作品で俳優を引退するロバート・レッドフォード。気がつけばもう82歳だなんて。自ら幕をおろすあたりも、かっこ良すぎです。そしてコメントも素敵です。「心は30歳。身体は80歳。現実を受け入れて俺は引退する。21歳から演じてるからもう十分だ」と。

さてこの作品は、実際にあった初老70歳過ぎの紳士的な銀行強盗。強盗歴は90回以上、さらに16回の脱獄したフォレスト・タッカーをレッドフォードが演じている。本当に黄昏ている。だから「黄昏れギャング」なのだ。そして何と言っても16回の脱獄シーンが過去若かりし頃のレッドフォードの演技が回想となって現れる。これで最後かと想うと感慨深い。Bye Byeレッドフォード…。
紳士的に強盗をするタッカー。発砲もしなければ、もちろん決して暴力は振るわない。窓口で支店長などのお店のトップをちょっと口で脅すだけ。それでも確かに悪いことには違いないが、終始一貫したそのオシャレな生き方が素晴らしい。レッドフォードの俳優人生と重なって見える。人生を楽しむその愉しみ方が、いささか方向が違うものの、それでも、それがとってもユニークで、いずれ逮捕されることもわかっていながら、それでも、あえてするところが、逆に面白いのだ。「あなた?人生を楽しんでいますか。?」そんな言葉が作品を通じて聞こえてくる。「毎日毎日、満員電車に揺られながら、仕事していていいんですか?」と。「今の仕事楽しいですか?」って、そんな数々の問いかけをしている気がします。
そして、悪戯っぽい眼差し。おしゃれな軽口。ひょうきんさは未だに衰えるところを知らない。
初老のタッカーが、70歳を過ぎても恋をするあたりが、また超カッコいい。いつでも、いつまでも恋する…そんな人生を過ごしたいですね。そして、彼の恋人の彼女の方も、彼が何か悪いことをしているとは知りつつ、それが嫌なんだけど、それでも彼のことを支えているあたり…なんとも複雑な、そして何とも言えない気持ち。思わず「わかる、わかる。」って頷きたくなる。(笑)そして、彼を追う刑事もまた面白い。まるで、アニメのルパン三世とゼニガタ刑事を彷彿とさせる刑事だ。面白かった。作品自体は、メリハリとかラスト30分の盛り上がりなどが、ちょっと欠けている部分もあるが、多少のことは気にしない。何と言っても、ロバート・レッドフォードなんだから。往年の名作「明日に向って撃て!」「遠すぎた橋」「スティング」を観たくなった。★★★☆☆

アウトロー

投稿者プロフィール

天雨 徹
天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
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