「ザ・ボーイズ」(The Boys)観ました

AmazonOriginal

先週、知人から教えてもらった海外ドラマです。映画ではありません。amazon prime video で観ることができる海外テレビドラマです。Amazon Originalです。1時間ものが1話~8話で「シリーズ1」を構成するのですが、これは面白い。出だしは、いきなり、血が飛び散る…なんとも、ブラックユーモアなのか、何なのか、良くわからない入りでした。

しかし、見ているうちにどんどん深まっていく、とても皮肉たっぷりでいい作品です。

どこかで見たことのかるようなスーパーヒーロー集団、デザインもパクリでないかと思うぐらい良く似ています。(笑)スーパーヒーローは各自個性豊かな特異な超能力を持っている。表向きが正義をかざしながら。実は、大企業の全面バックアップを受けて、金のためなら何でもする超悪党・超クズの集団です。そんな中に間違えて、というか、憧れてエントリーテストを受けてしまう人が後を耐えない。子どもたちからすれば、圧倒的な人気。憧れの職業。それが皮肉たっぷりなんです。ここまで悪党超能力者だと、返ってて徹底的に極悪党になって欲しい。そして期待を裏切りません。そんなところが面白い。これぞ正義に隠された偽善。人は富と名声を求めて、時には真実を曲げてしまうこともあるかも知れませんね。道を踏み外すと、そちらの道が、正常に見えてしまう。作られたヒーロー、正義について考えさせられますね。

この作品「ザ・ボーイズ」は、確かにパロディではありますが、オチャラケではありません。正義とは一体何なのか。スーパーヒーローとは何なのか。だれのための正義なんだろう。どれが正義なのか。だれもが認める正義とは本当に存在するのだろうか。

欲と名声に取りつかれた腐敗した超能力をもったスーパーヒーロー。ボート社の雇われ超能力者は、約200人。そのうち「7人の侍」のような連中は最悪。正義を傘に危機的状況と助けて、それがマスコミにわざと見せる。企業側も映画やテーマパークの収入で莫大な利益を得る。ロボコップのオムニ社に似ているかも知れません。そして行政と結託してしまう。ブラックユーモアでもあり、和顔で笑えない部分もある。ついつい、次々と見たくなる…そんな作品になっています。作品としても一流だと思います。

さすがは、アマゾンオリジナルのドラマがいい。たしかに映画ではない。でも、軽い感じの作品のテンポでありながら、しっかり根の張った人間臭いところが描かれています。強者のスーパーヒーローに向かって恋人、殺された主人公がヒーローに復習をするという絶対に勝ち目のない戦い。その脚本がまた素晴らしい。

シーズン2もホント、期待したいです。★★★★☆

投稿者プロフィール

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天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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