リアルすぎる実写版だけに、大人は「ライオン・キング」を観て違和感を楽しもう

ライオン・キング

作品内容が昔のアニメのままであれば、特にリアル感が半端ない実写版だけに、その分ハテナ?が一杯浮かんでしまうんですよね。
違和感があったのは、封建制度とか食物連鎖、生命の循環…。羅列してみると…


◆これは、大人の感覚かも知れませんが、父のムファサから子のシンバへそして、
孫へと繋ぐ王国の世襲制度の王国の存在に疑問です。
弱肉強食の世界だからライオンがトップというのはわからなくもないが、
ボス猿の世界でも世襲制ではない。
◆全動物が集合して、長男の誕生を祝う。
なにやら全体主義のようなきな臭い匂いすらする。
◆そして主人公のシンバは肉食のライオンでありながら、
お猿のティモンやイノシシのプンバァのように虫やナッツを食べている。
◆動物を殺して食べるのは駄目で、
殺生が駄目というなら、虫を殺して食べるのは良いのか。
◆キリンが樹木の草を食べるシーンがあっても、
ライオンが肉を食べるシーンがない。
◆ただし、悪玉のムファサの弟スカーだけが、ヌーを食べている。
他のライオンは一切、生肉を食べるシーンがない。
特に、干し肉とか保存食にするといったことができないから、
腹が減ったら動物は食べるだけだ。食べすぎても保存することができないのだから。
そこには狩をしすぎたら悪で、制限するのが善ということは無いようにも思える。
◆そして、狩のシーンがない。
◆食物連鎖とか説明を淡々と父のムファサが語っているが、
その割にそうしたことが抜けているのではないか。

オススメ度★☆☆☆☆
理由:大人は、フルグラフィックの美しさ。
そのリアルな技術と、ミュージカルのような歌もあり、それなりには楽しめる。
だから時間の無駄とまでは、言わないが、
矛盾というか首を傾げてしまうところがあるように思う。
子ども向け。勇気をもとう。
故郷を救おう。自分を信じようという気持ち。
子どもには、優しくて勇気を持ってたくましく育ってね。といったメッセージにはなると思う。
是非、お子さんと何も考えずに御覧ください。

ライオン・キングといえば、ディズニーのアニメ。
1994年に長編アニメがありました。今回はその実写版です。

この作品、私には、どうも昔から手塚治虫の「ジャングル大帝レオ」のパクリ?
あの、「アーアーアーアー 大空へ♬」…のパクリのように、
どうしても見えてしまうんですよね。それは私だけでは無いように思います。(笑)

今回の作品は何でもフル・コンピュータ・グラフィックルでのリメイク版とのこと。
たしかに実写の技術というのは、ここまで進んでいるのか!と感心させられます。
とても動物の動きがリアルです。というか、リアル過ぎます。
だから現実に近づけば近づくほど、
漫画だった内容も実写にあわせて脚本を加えても良さそうに思えます。

投稿者プロフィール

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天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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