自分の過去を認める難しさを映画「ロケットマン」に見た

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セラピーでの、自助グループでの自己開示。少年時代を振り返るシーン。
昔の幼いころの自分をハグできるか?
「よく頑張っていたね。あの頃…。その気持ち、わかるわ。」と包容できるかどうかだ。
裸の、素の自分を見つめ直す。過去も自分だ、今の自分は過去の自分があるからこそなのだ。
そして未来の自分は今の自分があるからに違いない。

オススメ度:★★★★☆
理由:栄光への道筋に光と影が存在する。マインドフルネス。靭やかさが人生にはひつようなんだっろう。特に自己否定、自己肯定感に感心のある方。心理学に興味のある人。ペルソナについて、興味がある人にはオススメの作品だ。

あのイギリスの世界的ミュージシャン「エルトン・ジョン」。
天才と言えるほどの桁外れの音楽の才能。
この作品はクイーンのフレディ、「ボヘミアン・ラプソディ」とダブって見える。
エルトン・ジョンの人生を自伝的にミュージカル映画化した作品でもある。
眩いばかりの光の中で、やはり彼にも影があった。
スターはスターなりに辛いんだよね。
贅沢な悩みだと片付けてしまうのは観覧だけど、そうでもないと思う。
たぶん目的に向かって、夢に向かって真っしぐら…その時は一番輝き続ける。
手にした栄光の喜びも大きいだろう。
栄光と同時に派生した影なのか、その後の奢りなのか。
薬物中毒、アルコール依存性の問題など、
多くの苦難で悩んでいくエルトン・ジョン。

こういう人生を見ると、易経の「乾為天」のいう卦を思い浮かべてしまう。
雲を自由に操れるようになり、やり過ぎると、やがて落ちていく龍のように。
周りが皆、馬鹿に見えたりするんだろうな。

この作品は、ミュージカルシーンもあって、見どころも多い。

音楽の才能に恵まれた彼は、やがてミュージシャンの道へ。
生涯の友、作詞家バーニー・トーピンとの出逢い。

彼、エルトン・ジョンは、幼少の頃から両親の愛を受けずに育った。
寡黙で内気な少年、それが彼の本当の自分だったかも知れません。
孤独感。自己嫌悪感。自分を好きになれないジョン。
自分が嫌だから、認めたくないから、別の自分を演じていくうちに、
理想の自分、なりたい自分を描いているうちに、
やがて彼は、逆に仮面を被らなければ生きていけないようになっていったのだ。
類まれな才能、音楽を使って自分自身を表現していく。
有名になればなるほど、派手な衣装で身をまといつつ、仮面が大きな存在になっていく。
逆に本来の自分とは真逆な生き方をすると、おそらく自分が自分でなくなってしまうのだろう。

そして、嫌なことは、何でも「ヨシ、許す」って心のなかで唱えられるかどうか。
あらためて勉強になる作品だった。

名曲「僕の歌は君の歌/Your Song」というのは、
こうやってできたのかと、思うと、非常に共感してしまいます

人は目的、夢を叶えるために必要なのは一体何か?
もちろんその人の持って生まれた才能、そして努力、
めぐり合わせ、出会い、それをピンチにするのかチャンスにするのか。
協力してくれる人の存在。
「勇気を得るには、本気で支えてくれる人が一人でもいればいいんだ」
孤独と絶望の淵から這い上がるためには、たった1人の存在が大事なんだ。

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