別れた理由が余りにも…。切なさ、愛おしいさ、好きで堪らないっていう感情が渦巻く「マチネの終わりに」

マチネの終わりに1

蒔野のセリフに
アランの言葉を借りて
『尊ばれないことは忘れ去られる。
これは、我ら人類の最も美しい 掟の
一つだ。』といい、
そして、
「人は、変えられるのは未来だけだ
と思い込んでる。 だけど、実際は、
未来は 常に過去を変えている。」と。

そして、 それは「変えられるとも 言えるし、
変わっ てしまうとも 言える。」のだと。

過去とは繊細なのだ。
グッと刺さるものがありました。
素晴らしい文章表現だと思う。

平野啓一郎の長編小説の映画化です。
若き天才ギタリストと
年上の女性通信社ジャーナリストのとの恋。
彼女には既に婚約者がいた。。。
そんな中で、二人は恋に落ちていく。
しかし…。そこにはイタズラが。
いや、これは犯罪だ!

これまた、
どうしても原作を読みたくなるような
甘く切ない展開なんだよね。

そして拙速というか、
映画上映時間制限の壁。
たしかに限られた作品の
時間制限の中で、
婚約を解消して二人が
親密になっていくとなると、
ちょっと話の展開が早いかも
知れませんね。

余りに短いすし詰め弁当のように
端折ってしまってあるので、
ちょっと物足りない。

やはり原作だ。原作を読もう。(笑)

蒔野聡史を演ずる福山雅治、
そして小峰洋子を演ずる石田ゆり子。
特に石田ゆり子はいい。
どうしても贔屓目に観てしまう。

綺麗だと思う。
そして愛らしいし、知性が溢れている。
とても、ともに50歳には見えません。

クラシックギターの音色が耳に残ります。
もちろん映像とともに。
思わず映画館を出ても、
口からついつい出てしまいます。
サウンドトラックCDを買って
聴きたくなりました。

「幸福の硬貨」の音色。いい。

それにしても福山雅治という人。
できる人というのは何でもできる。
アコースティックギターも
クラッシクギターもできるんだ。
福山雅治って、今更ながら凄い。

周りの情景。フランス・パリや
スペイン・マドリード、
そしてアメリカ・ニューヨーク、
そして東京。
何気ない街並みって、どれもいいと思う。
洒落たレストラン。
暮らすアパート。セントラルパーク。
物語の中に、何とも言えない、
うっとりした、思わず散歩したくなる
ような、そんな情景もいい。

運命のイタズラではなくて、
恋するあまりに、
ついつい故意にしてしまうイタズラ。
気持ちはわからなくもない。
でもヤリ過ぎだと。
その行為、それは酷いと思ってしまった。

そこまでする??するのかな??
その描き方もちょっと…。

それを確かめる意味もあって
そういった意味で、
原作が読みたくなるんだよね。

マチネの終わりに2

2人の別れの真実。このすれ違い。
イタズラでは済まされない故意(恋)
これは犯罪に近い嘘。
切なすぎる。胸が痛くなる。何てことを。

壊れたコップは決して元には戻らない…
はずだった。

オススメ度:★★☆☆☆
理由;恐らく原作はもっといい。
でも、この二人。福山と石田ゆり子、
これはナイスキャステキングです。

切ない気持ちを感じたい人には
オススメです。

投稿者プロフィール

天雨 徹
天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
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