犬好きなら必見。勇気と希望、心温まる作品”The Art of Racing in the Rain”

he Art of Racing in the Rain"

自身がとても辛い時に、寄り添ってくれる愛犬。
月並みではあるが、
「辛いときはその辛さを半分に、そして嬉しい時は、その倍にしてくれる」
それが愛犬ではないかと。
だからこそ、心が温まる。

2019年米国のコメディドラマ映画。
なんと主演の犬の声がケビン・コスナーとは
テロップが出るまでわかりませんでした。
小説「 エンゾ レーサーになりたかった犬とある家族の物語」の映画化です。

ご主人とその家族を犬から視点から観た作品で、
不覚にも泣けました。
初っ端に、まさに臨終を迎えようとした愛犬。
ゆっくりと物語がスタートする。
亡くなった犬の魂は、
次に生まれ変わる時には、人になったりもする。
輪廻転生って、本当にあるのかも知れませんね。
出だしと結びが一致する作品というのは、
実に丁寧に描かれているといった印象を受けます。
納得です。

作品の内容は、夢を諦めず苦しいながらも頑張っている主人。
それを見守り応援している愛犬。
その愛犬老犬エンツォ(エンゾ)がとても可愛い。

この一家には理不尽な出来事ばかりが降り掛かってくる。
なんでこの時期に。何故よりによってこのタイミングで。
不幸が不幸を招くということ。
よく遭遇するような気もします。
まさに「土砂降りの中のレース」なんです。

犬は、ご主人に言葉で気持ちを伝えられない。
伝えられないのは、舌が長すぎて言語の発声ができない。
だから、喉奥底から「ワン・ワン」とか
「ウォー」といった吠えることしかできないという。(笑)
全然、理屈になっていないまでも、そうした発想が面白い。

シーンの次の展開が、不幸だけに、想定の範囲。
予想どおりに動いていく。ハズれないから、
逆にちょと物足りない部分もあろうが、
大好きな私には、その犬の気持ちに、とても共感する。
そして、とても勇気づけられます。

老犬エンツォ(エンゾ)は、F1レーサだった、
あのセナが大好きなんですね。
犬とご主人とTVを観る場面もあるんですが、
レースが大好きな犬なんです。
「人生はレースのようなものだ」と。

土砂降りの雨の中でのレースとは、
ドライバーから見るとコントロール不能のように思える。
コースアウトとか、派手にクラッシュするか、最悪はリタイア。
「車は目の向くほうへ進む」それは夢を諦めないに通ずるものある。

上手く行かない人生。
思い通りにならない人生。

土砂降りのレースとは、
まさに土壇場を必死で生きている,
凡庸な自分に勇気を与えてくれる。

オススメ度:★★★★☆
理由:人生にはやり残したこと、願望、妄想、野望いろんなものがあると思う。希望だったり夢だったり。あるんだったら、頑張らなくてもいいけど、それでも諦めないで。必ず見守ってくれる、応援してくれる人か愛犬がいる。勇気をもらえます。

投稿者プロフィール

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天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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