「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る」
井の中の蛙にように狭い世界に生きていれば、
広い世界を実感はできない。
しかし、その蛙は狭い世界で行きてきたからこそ逆に、
一つのことを深く突き詰めることができる。
だからこそ、その世界の深い深いところまで
知ることができるのだ。
この作品は、過去と今の自分と対峙するといった、
一見ありふれた作品かと思いしや、
ちょと予想に反して惹かれました。
「予告編」を見て邪推してしまいましたが、
期待を良い意味で裏切られて、とても良い時間を
過ごしたと思います。
さすが樺沢紫苑先生が
一押しするだけのことはあります。
まさに「魂を揺さぶれる」体験を
させていただきました。
久しぶりに、心に刺さり、泣けました。
秩父の街並み。そして山々が赤や黄色に
染まるまさに秋の季節。
画像も綺麗で心が洗われました。
あのゴダイゴの「ガンダーラ」も、
あんなふうにアレンジされると
全く違う曲になり、音楽でも楽しめます。
主人公は、高校生3年の”あおい”、そして31歳の姉の”あかね”。
そして、”あかね”の高校時代の同級生の”慎之介”は、
今は演歌歌手のバックバンドになっている。
その”慎之介”の過去である高校時代の生霊”しんの”。
摩訶不思議な物語。
姉”あかね”は何でもできるというわけでなく、
本当はすごく不器用なので、
それを補うため必死に努力したんだ。
妹思いのあかねは、「あおい攻略ノート」
というノートにしっかりMEMOをしていた。
姉が妹を思いやるその愛情の深さ。
それを知った妹”あおい”の心の素直な心の動き。
どれも、ひとつひとつに共感しました。
「わかる」「わかる」…って。
そんな、”あおい”も秩父を出て、東京に行くという。
夢を追い駆けていこうとしている。
過去の”しんの”が好きになる”あおい”。
音楽が好きな”しんの”、”慎之介”
ともに好きという内容に違いはあるが、
自分に素直に、ちゃんと「好き」と言えるかどうか。
そしてその「好き」なものだったり、「好き」なことに
ちゃんと向き合えるかどうか。
好きを我慢しない。やりたいことがあれば、
意味半ばでも、
「頑張らなくても、それでも諦めない」ということ。
とても共感しました。まさに魂が揺さぶられました。
オススメ度:★★★★☆
理由:魂を揺さぶられる作品です。
好きなことがある。やってみたいことがある。
好きな人がそばにいる。
今の自分を少しでも変えたい、こんな筈じゃない、
そういう想いがあって、現状を変えたいって
思ってる人。そんな人にオススメです。
投稿者プロフィール
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人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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