最後は悔しくて苦しくて涙が止まりませんでしたこの痛みを何処にぶつければ良いのか「家族を想うとき」

想うとき

オススメ度:★★★★☆
理由:結果として、家族に押し付けてしまうことになっていないのか。
私は家族のことを子どものことを思ってやっている!
そう思って、家族のため、夫のため、妻のため、子どもたちのため。そうやっていることが悪循環に陥ることがあるかも知れません。社会の矛盾、やるせなさ。胸が張り裂けそうな痛み。苦しみを味わいたい方にはオススメです。

中産階級の没落はこうして起こるのか。
貧乏が貧乏のスパイラルに陥る。
資本と労働者の関係、
中国の農村と都会の関係、富裕層と低所得者層の関係。
この歪は「象は静か…」にも通じるものがある。
単純な労使とか資本と搾取とか
そんな敵対関係の問題だけではなさそうだ。
努力したら何とかなる?それって本当か?
努力が足りないからか。
そんな単純なものではない。
まさに蟻地獄。
もがけばもがくほど落とし穴に入っていく。

家族を想うとき1

本当に大事なものとは何だ!
何が大事なことなのか。
それも考えさせられてしまう。

結局人は、
家族のため人のため会社のため社会のため、
と言いながら,
実は自分のためではなかったのか。

自分の考える枠の価値観。
自分の考えている「幸せ」
マイホームが必要だったのだろうか。
自分の自己満足。
自分が描いている家族の幸せを

家族を想うとき2

そういいながらも、本当はそう言い聞かせて
自分を納得させているだけではなかろうか。
やるせない思い。豊かさとは一体なんなんだろう。
幸せとは誰のものなのか。
借金までして稼ぐ道具を購入する。生産性が上がるから儲かるはずだ。
しかしそのために、本当に必要なものを売ってまで借金をしてまでも買う。
農家が高価な農工作機器を購入するのに似ている。
結局は、生産性が上がらなくとも
昔ながらの家族団らんをしながら、
隣近所と助け合いながら、
農作業をして生きていた方が
よっぽど幸せだったのかも知れません。
隣の人が成功する。競争する。
それが本当に幸せなのだろうか。

凄く考えさせられる作品でした。

原題の”Sorry We Missed You”は宅配の不在届のタイトル…
それが、エンドロールとともに凄く刺さるのだ。

マイホーム購入の夢。
そのためにフランチャイズの宅配ドライバーとして一見、
個人事業主として独立して、生産性が上がれば儲かり、夢が叶うはずだった。
気づけば借金地獄…
個人事業というと聞こえはいいが、とんでもない。
あたかも豊かな生活を与えるが如きこのネーミング。
AI。IOT、働き方の多様化、耳障りの良い言葉は災いにもなる。

クローズアップ現代でも話題となった。フランチャイズ。
コンビニのフランチャイズ事業主の過酷さにも似ている。
ゼロ時間契約労働者という意味がよく分かる作品だ。
理不尽極まりない労働条件だ。
妻の介護ヘルパーという仕事もブラックである。
ともに社会の闇の部分に語りかける作品で胸を打つ。
そして考えていかなければならない問題だ。

投稿者プロフィール

天雨 徹
天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
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