まあまの残念感・惜しい作品「屍人荘の殺人」だからこそ小説を読みたくなった

屍人荘の殺人1

オススメ度:☆☆☆☆☆
理由:これぞ時間の無駄!という作品。
そうした作品を観ることで、なるほど確かに…
と思いたい人は是非。それも勉強。
主演の神木隆之介と浜辺美波のコンビは
唯一救われる点。この二人目当ての作品です。

作品を観て、本当に描きたいところを察すると、
この犯人は
一度殺しただけでは、その憎しみは消えない。
二度殺したいほどの殺意。
なぜ、それほどまでに憎いのか、
その過程を丁寧に表現してほしかった。
そして人を2度殺すとは、どういうことか。
そこがこの作品の意図ではなかろうか。

そこを小説から、えぐり出してほしかった。

Umm!特に序盤の1時間程は、
失敗した!騙された!と思った。
時間とお金をかけて観るべき作品は、
他にあったなーって猛省してしまいました。

このような展開なら展開で、
正直に予告編でちょっとでも触れて欲しい。
それがあれば、見る側も多少構えて用意できた。

ワクワクさせるあの予告。あれは出来すぎ。
まんまと騙された作品です。
結果としては予告編がえらく良く作られていたので、
まんまと騙されてしまった!
その餌にパクっと食らいついてシマッタ!
って奴です。

映像からくる迫力もなく、
映画とは思えない照明と構図。
まるで映画館で
昔懐かしい「火曜サスペンス劇場」を
観せられているような、そんな錯覚。

連続殺人事件と予告編であったので、
それなりにワクワクして鑑賞したが
残念ながらちょっと、
あの予想外の設定にはリアル感の欠片もない。
だからこそ、スーッと入ってこなかった。
そのとんでもない設定で、
これから一体どういう展開になっていくのか?
これ以上はネタバレになるので、言わないけど。
とにかく、この設定には驚かされる。
悪い意味で騙された根本には、この設定がある。

本当は、おそらく原作の小説は、
映画と違って、かなり面白いんだろう。
それがこの作品からわかってくる。
小説が秀作なだけに、
だからこそ、まあまあのがっかり感が
半端ありません。
察するに
原作の中の限られた作品上映時間のため、
大事なところだけを切り取って、
貼つけた結果、あんな作品と
なってしまったんだろう。

小説の良いところだけをチョイスして
アブストとして2時間作品に仕上げる。
安直過ぎる「実写化作品」は、
やはり面白みには欠けます。

残念度が極まりない作品だと思う。
ま、唯一の救いは後半戦。笑えたこと。

後半戦は、まあそれなりに
予告編にあったような
密室ミステリーになっていて
そこそこ楽しめたものの…
でも、
それを差し引いても
「貴重な時間を返せ!」
って言いたくなるような作品内容でした。
これもまた貴重な体験、
久しぶりに勉強代を支払ったと
思わせる作品の仕上がりだ。

投稿者プロフィール

天雨 徹
天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
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