他力本願がちょっと気になった作品「キャッツ」

CATS1

オススメ度:★★★☆☆
理由:歌は共感する。テイラーとハドソンの歌、
特にハドソンのメモリーは泣ける。共感した。

勧善懲悪、ご存知悪役がいて善良が居る、水戸黄門的な作品。

猫も群れるんだ。月夜とは神秘的で夢がある。
選ばれた、たった一匹だけが輪廻転生する…。
選ばれた人が天に行ける。

それがなんだか、他力本願のような気もする。

斜に構えて観ているから、そう見えたか?

いつもなら、こうした作品は苔落とすところだが、
そういう展開だとは、わかっているけど、
ちょっと違っていた。
泣ける箇所があった。

CATS2

ひとつは、思い出がないということ。
そしてもうひとつは、思い出があるということ。

思い出がないのは辛い。
こりゃ辛すぎる。

それは何か?
捨てられた幼い猫、つまり子猫には、
幸せだったとか、良かったな、
あるいは、あの頃は…と言った思い出自体が全くない。

一方、あの頃は良かった。素晴らしい輝いた時があった。
今はその思い出を胸に、絶望の中で思い出に生きていく。

「思い出」

それが無い猫(人)と、有る猫(人)
どちらが良い悪いでは無くて、
やっぱり、「今」この時ではないか。
「±0」の点だ。それ以降が未来。
未来が大事で、
過去は変えられないんだ。

過去が無いのも虚しいが、
過去は良かったな!!ってすがるのは、
ちょっと私は共感しなかった。

それでも気持ちはわかる。
だからこそ、その思い出を大切にして、
死なずに、なんとか生きていく。
それも生き方かも知れません。

あとは宗教。なんとなく、キリスト教。
神が救ってくださる…そんなイメージ。

キャッツの名曲が映画館という音響で聞けるなら、
映画料金で味わえる、
それ自体で歌だけで聴いて元が引けてると思います。

テイラー・スウィフト「ビューティフル・ゴースト」が
勇気を与えてくれる。
テイラー・スウィフトは良かった。
あの短い登場時間で、とても素晴らしかった

そしてやっぱり定番の「メモリー」
ハドソンの「メモリー」の歌声には持っていかれました。

でも、その他は期待にはちょっと及ばない感じだったかな。
というのは、たとえば、CG。
姑息な手段(技術)で頑張らなくても、猫=人なんだから、
モーションキャプチャ・スーツとか
トラッキング・ドットも必要なく、
素地でミュージカル映画で堂々と勝負した方が
良かったのではと、私は思ってしまう。

脚本は、確かに今ひとつだったかも知れませんが、
やっぱり歌は良かったな。
歌いながら物語が進行すれば良いんですが、
ちょっと流れがわからない。
そうした悶々とした思いが少しありました。

やっぱり舞台には負ける。

投稿者プロフィール

天雨 徹
天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
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