奥が深い作品「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」

ドン・キホーテ

オススメ度:★★☆☆☆
理由:自分と重ねて見ると、
その後ろ姿にちょっとくるものがある。
どうとでもとれる作品だけに、
その自身の捉え方の変化を楽しむのも
良いかも知れませんね。そんな人にオススメ。

何も知らずに観たファンタジー・アドベンチャー・コメディ作品。

アダム・ドライバーと言えば、あのスター・ウォーズのカイロ・レン。
彼はスペインでドン・キホーテを題材にしたCM監督をしている。

ドン・キホーテ1

ひとつの歯車の狂いと、偶然の出会い。
そこから大きく展開していくんだ。
狂人や記憶喪失というのは、いつ正気に戻るのか。

そして、語り告げられ、時には徒弟制度のように、引き継がれて
同じ関係が続いていくものなのか。

個人対社会、正気か狂気か。考えさせられる作品である。

長年かかって制作した作品かと思うと観いてしまう。
ドン・キホーテというのは、人から人へと感染するほど、
人に取りつかれるほどに魅力がるものなのか。

人は何処かで勘違いをする動物だ。
思い込みもする。
その勘違いをまるで真水の如く、
真っ直ぐ透き通った狂気。それが何とも心地よい。
それがドン・キホーテなんだ。

本気かこの爺さん?

完全にぶっ飛んでいます。
自分が良かれと思った作品によって、
その後の人生がガラッと変わる、そんな作品。
夢と現実の間で行き来する、
それとも思い出?そんな作品。

ストーリは確かにあるんだ、
あるんだけど、直感、ヤマカンのような作品。

最初は、どういったストーリで、
今私は何処にいるのか?
何がなんだかよく分からない。
特に後半の1時間で、ようやく話がつながってきた。

妄想なのか回想?現実が次から次へと現れる。

現実は実に厳しい。誰も救われてない。
独りよがり。遍歴の騎士と信じて突き進む男。
現実でも勘違いということがよくある。

それでも、人勘違いや思い込みで、
その後の人生を生かすことも殺すこともできるのだ。

この作品は一度だけではわからない。
何度も見る必要がある作品ではないだろうか。
人生とはミクロとマクロから
構成されているんだろうか。
微視的にみれば悲劇なんだろうけど、
巨視的に見れば喜劇にも見えなくもないんだ。

一見ドン・キホーテは
頭のおかしいただの老人かと思えるが、
彼が見る世界こそが、
ひょっとしたら唯一無二の現実なのかも知れません。

夢なのか妄想なのか、わけがわからない、
このバランス。
笑えます。
いや純粋に笑えない部分もあったりした。
「はぁ?」「そこでこの展開?」「なにそれ?」
人は互いに影響し会える。
自己中心的な人トビーが変化していくだから。
冒険、出会い、夢や妄想、そして現実の世界。

何か船酔いになったような気分の作品だった。
実に心地よい。

ドン・キホーテ2

投稿者プロフィール

天雨 徹
天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
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