台湾とモトーラの魅力を味わうことができるインディーズ作品「恋恋豆花」

恋恋豆花1

オススメ度:★★☆☆☆(2.8)
理由:中身がないからこそいい作品もある。
構えて観なくても、ほのぼのと観る作品があっても
良いかと思う。そんな作品に出会えた気がします。
毎日が目まぐるしく、
疲れた人にはピッタリの作品です。

この作品は見方によっては酷評されるかも知れません。
テーマは何かとか、示唆したいことは何かとか、
そんなのは関係なく、只々ぼんやりと過ごすことの
大切さ。そこで知ることも多いのではないか。

見方によってはこの作品、
私は十分に愉しめると思います。

日常の中の非日常。インディーズ映画とは
そういったものかも知れませんね。
何も考えず受け身で観るには、ホント良い作品です。

友人関係、恋愛関係、家族関係。大学生活。
人生の中だるみというか、
いつしか目標を見失うことがあるかと
思います。なんだか無駄に過ごす時間。
それがあってこそ、今がある。
そんな気もします。

そんな時に訪れるのが偶然。
それも赤の他人よりも面倒な
父の再婚相手との二人だけの旅行。
なぜそれが台湾旅行なのか。
そんなことはどうでも良くて、
行けば、行動を起こせば、
この世に全く無駄…ってないことがわかる。
そんな作品です。

別に深く感動した!とか共感するところが
あるわけではありませんが、
なぜか観ていてホッとします。
そんな方に、
台湾が大好きな人には特にオススメです。

モトーラ世理奈という女優も
魅力的ですね。あのそばかすが特徴の彼女。
元々はファッションモデル、そして歌手でもある。
なんとも不思議な女優です。

彼女は3.11に関係する作品
「風の電話」の主役でもある。
この作品も見逃したこともあって、
とても気になっていました。

さすが2000人のオーディションを
勝ち抜いただけのことはある。
そのバイタリティを
映像を通じて感じました。

また私生活でもカメラ好きだという
モトーラの魅力も随所に現れています。
あの「ほんわかな感じ…は、どこから来るのか。

私は甘党ではありませんが、
一度も食べたことのない「豆花」を
食べたいと感じました。
食べる時の幸せそうな微笑みは
何者にも変えがたいものがありますね。

ノスタルジックな九份はじめ、台湾の景色もいい。
九份といえば、「千と千尋の神隠し」の
モデルなった建物もある。そして食べ物もココ。
食べ物、台湾人の人柄、風景や匂い、
音楽までがいい。

台湾は日本が忘れてしまった日本人精神を
今でも受け継いでいる感じが伝わってくる。

特に何かテーマがあって、
胸に突き刺さるという訳でもなく、
台湾という場の雰囲気も甘党の料理も、
まあ、なんとなく、ほんわかとした作品です。

人間関係とか細かくツッコミどころ満載です。
しかしまあ、台湾の街並み、食文化、
人のふれ合い、そして流れる音楽。
素直さが伝わればそれで十分かも知れません。

恋恋豆花2

投稿者プロフィール

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天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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