映画館で見逃した作品をようやく自宅で鑑賞「2人のローマ教皇」

ローマ教皇

オススメ度:★★★★☆(4.2)

理由:理想と現実、感情の高ぶり。
自然に涙が溢れた。

これはオススメだ。
教皇の背中は傷だらけ。
過去にいっぱい後悔がある。
二人の教皇の何気ない言動や
行動に思わず笑える。

そして時にはその対話が
温ったか味を感じる。
二人の対話に、
とても感動を覚える作品だ。
社会の矛盾だったり、
そう簡単には解決できないような
悶々とした課題。

それでも前に進もうって、
背中を押してくれる、
そんな作品のように思えます。

絶対・絶対、映画館がオススメだ。
常にCHECKして、
是非その機会を逃さずに
映画館で鑑賞したいと思う。

確かに宗教は、
人が生きていく上での手助けにはなる。
しかし組織が巨大化すれば、
権力争いを生み、理不尽な闇の世界と正論。
片方の筋を正せば、片方が傾く。
そのパワーバランスに飲み込まれて、
自身の理性が保てなくなることも
あるかも知れません。

民主的に意見を述べることで、
それは体制批判とみなされて、
一触即発の危険を生むことすらある。

トップの進める方針に逆らえば、
その意見は疎んじがられる。
そして潰され、排除せれる。
そしてその人物の存在すら危ぶまれる。

トップの顔色を伺い、
その評価を気にすることで、
たとえ不祥事が起きても、蓋がされる。
コンプライアンスは薄れていく。
力に屈して、諦めの気持ちが高まっていく。
自己主張は失われ、
いつしか体制に合わせようとする
ご機嫌をとる意見をいうようになってしまう。

「神の声」とは誰の声なのか。
本音と建前。

毒を吐く。懺悔。

そして傾聴。

いろいろと
考えさせらた作品でした。

自宅でNetflix。
分類は「コメディドラマ作品」だという。
私にはコメディには見えなかった。
実際にあったエピソードが基になっているだけに、
非常に心に響きました。

作品は今のローマ教皇のフランシスコと
前ローマ教皇である第265代ローマ教皇の
ベネディクト16世との関係を描いている。

さすがにアカデミー賞ノミネート作品
だけのことはある。
保守派と改革派。全く異なる考えの二人。
価値観の全く違う二人。

互いに違いを知りながら、
共に進む目的は同じなんあろうなぁと思う。
巨大なカトリック教会を良くすること。
その先には「全世界の平和」。

重い課題。

現実には矛盾だらけの社会にあって、
その中でどちらを選択しても
正解もなければ、不正解もない。
だからこそ悩みも多い。

時に重い選択もあろう。
そして後悔もあるはずだ。

いや逆に、
あって当たり前なのが「後悔」
かも知れません。

それにしても
二人の俳優が素晴らしい演技。
あの「羊たちの沈黙」の
アンソニー・ホプキンスが16世を演じ、
ジョナサン・プライスが
フランシスコを演じている。

作品は字幕を見ながら
スペイン語と英語そしてラテン語が聞ける。
特にジョナサン・プライスが
本物の教皇によく似ている。

教皇と言えども人。
人間臭いところを見事に表現している。
そんな徳のある人でも
「許しを乞う」過去もある。

宗教対立とかローマ教皇のことを
知らなくても十分愉しめる。

どんな地位のある人でも、
人は人。過去の悩みや葛藤、
心の動きを作品から感じるとることで、
なんだか崇高な教皇も身近な人のように感じる。

投稿者プロフィール

天雨 徹
天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
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