泣けた!見逃した作品が見られて良かった。「ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん」

ロングウェイノース

おじいちゃんが大好き。
そして尊敬もしている。

探究心があるということは
常に危険と隣り合わせではある。
わかっているのに
、何でこんなにもときめき、
心が洗われるのだろうか。

この作品は2015年のアニメ映画で
日本での公開は2019年秋だった。

オススメ度:★★★★☆(3.8)
理由:アニメーション技術は
いたってシンプルで、恐らく最新でなない。
しかしそんな中にあって、心が刺さった。
共感を得るには技術ではない。
ストーリ性でもない。
シンプルな内容の割に、心にずっしりと
響くこの感覚。たまらない。
忘れかけていた人への感謝の気持ちや、
信じること。
いろいろ考えさせられた作品だ。
是非とも、見てほしい作品です。

フランス・デンマークの共同のこの作品は、
舞台はロシア・サンクトペテルブルク。
孫娘のサーシャが最愛な祖父で北極点探検家・
オルキンの消息を按じ、航海に旅立つという物語だ。

人の成長を、ヒロンサーシャを通じて垣間見えた。
それがとても新鮮で良かった。
最初は誰しも志だけで、実は何もできない”箱入り娘”の状態。

最初は何もできない。

騙されたりもするが、親切な人もいる。
何となく途中からわかってくる単純なストーリ。
こんなシンプルな内容ではあるが、
それでも、わかっていながら、
感動する。泣けるのだ。

一人では何もできないが、
仲間がいればなんと中なる。
理不尽なこともいっぱいあるが、
そこでふてくされていても仕方がない。
何も解決に結びつかないのだ。

昔ながらの東映アニメのような輪郭線を描かず、
背景ベタ塗りと、シンプルなアニメ。
単調なアニメでありながら、
これほどまでに深く心に刺さるのは、
人は映像が最新でなくても、
ストーリで共感するということだろう。
そしてあの単調な色合いがむしろ、
凍った大地にピッタリ合うのだ。

北極点を数々の探検家が目指したのは
19世紀の終わりから進められているから、
当時の雰囲気も醸し出されている。

そういえば昔、小公女を読んだ。
そのストーリと重なったが、
今回のヒロインの家庭は
貧しくなるわけではない。
人生の逆転もない。

自ら進んで、いわば貧乏になっていく。
そのヒロインのサーシャに、
その優しさと勇気に惹かれてしまう。
多分、小公女のセーラ・クルーとも重なるのは、
双方ともに、貴族としての優雅さや気高さ。
それに、思いやりの心、素直さを兼ね備えている
ところなんだろう。

エンドロールにまで仕掛けがあって、
最後までしっかり楽しめる本格長編アニメ映画でした。

馬で走る、汽車で港まで行く。
騙されたり、助けられたり。
人は失敗の中に成功がある。
必ずしも、今回の作品のように
ハッピーエンドに終わらないかもしれません。
それでも人は死ぬまで諦めないことしか
できないのだろう。
人は誰しも死ぬまでは死なないのだから。

投稿者プロフィール

天雨 徹
天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
詳細プロフィールはこちら。