心温まる素晴らしい作品だった「恐竜が教えてくれたこと」

恐竜が教えてくれたこと

オススメ度:★★★★☆(3.9)
理由:一人ぼっちは寂しい.
楽しい思い出で頭の中を
一杯にすれば,たとえ一人ぼっちでも,
その思い出が自身を救ってくれるのではないか.
子ども心に「人は皆いずれ死ぬ」
「孤独とはどういうものなのか?」
考えてみたくもなる.
中身が凝縮されたオススメの作品です.

児童文学『ぼくとテスの秘密の七日間』の映画化作品.
2019年のオランダ映画.

オランダの北海に浮かぶ島「テッセル島」
家族4人で夏休みに過ごした一週間.
両親,喧嘩もするけど優しい兄.

そこで出会った不思議な少女テス,
そして主人公の11歳の少年サム.

一歳年上の女の子テス.
完全に飛んでいる変わっている子.
そんな彼女に惹かれていく.
少年時代というのは,
少し年上に憧れをいだくものだ.

そんなサムが,ある葬儀で感じたこと…
全ての生き物というのが,いつか必ず死を迎える,
だとしたら…
「地球最後の恐竜は、
自分が最後の恐竜だと知っていたのかな?」
と考えるようになるのだった.

彼の頭の中には,家族の中で自分が一番年下だ.
両親が亡くなり,やがて兄が亡くなり,
最後に残るのが自分だとしたら….
果たして一人ぼっちでも我慢できるのか?
そんなことを考えてみたのだ.

そこで少年は自分だけの時間,
一人になることだ.
そのために孤独になることを訓練することにした.

実は孤独というものは.
見た目はたとえ「孤独」でも,
人によってその捉え方や
見方が大きく違う.

孤独の中には,
いや,一見「孤独」に見えるような人でも
その人の頭の中には
楽しい思い出に溢れている人もあろう.

たとえ一人になったとしても
思い出は自分の中に生きているから.
その思い出は誰にも消すことはできない.

将来の「死」を不安がるよりも,
今を楽しく仲間と人と触れ合う.
溢れんばかりの思い出をつくることだ.
楽しい思い出を重ねるために
今があるように,
つらい思い出ばかりでは
生きるのも辛くなる.

大切にしたい楽しい思い出を
創っていくために今があるのだ.

ある少年少女の夏の思い出….
それが奥深い内容で驚きました.

この作品は,
子どものころの体験ではあるものの,
子ども目線から生きるという本質.
そしてその意味.
大切なのは一人ぼっちでなくて,
沢山の人とのつながりだったと.
万人に平等に訪れる「死」

人はやっぱり人と出会ってこそだ.
沢山の出会いを重ねて,
たくさんの世界を知ることが
できるんだ.

気がつけば,この作品の登場人物は
ずべて出逢うすべての人に
悪い人誰一人が居なかった.

人の記憶は頭に残る,
そんな当たり前なことに
今更ながら気づかせられる
素晴らしい作品でした.

投稿者プロフィール

天雨 徹
天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
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