二度目の鑑賞「劇場」…鑑賞後に行定勲監督の挨拶

劇場舞台挨拶1

通常料金で監督の挨拶付き.
太っ腹の伏見ミリオン座.
映画作品の余韻もあり非常にスイスイ入ってきました.

<一部抜粋>
映画作品はやはり、映画館で見るもの.
コロナ禍といった状況であれ、
映画を作らなければならないと
僕は思っている.

この又吉さんの「劇場」引き受けてから,
作品として,
人生の愚かさや恥部みたいなもの、
そうした出会いを描きたかった.

どうしても映画館で上映をやりたかった.
今回はアマゾンプライムで全世界配信.
これからは配信がベースとなる時代がくる.

けれども、選ばれた作品は映画館でも
配信されると考えている.
これからの映画作品は,
このような方式になって行くと思う。

映画館と配信ではラストシーンは
明らかに違う.

劇場を意識したカメラワークになっている.
作品上の奥床が観客が一体となり
繋がっているように見えるから.
やはり映画館がいいとは思う.

ストリーミングは案外良かった.
音もいい.アマゾンステックで
見るのがいいかもしれない.

それも臨場感があっていい.

話は変わるが,最後のラスト10分.
こうした映画の最後の余韻を
叩きのめしてしまう可能性があるもの,
台無しにしてしまう可能性があるもの,
それは主題歌.

だから,私の作品では最後は使ってない.
キングヌーの井口さんは良かった.
また山崎さんは,いつも丁寧で謙虚な青年.
気遣いが半端ない.

キャストも良かった。
伊藤沙莉さんは今や主役級だ.
King Gnuの井口理、浅香航大….

パラサイトの監督のコメントが
いいので,
ぜひオフィシャルサイトも御覧ください.

映画作品の印象として,
この主役の二人の顔しか記憶に残らない。
それがいい.
またラスストーリーは
こうあるべきだと思っている.
ちょうど
成瀬巳喜男監督の「浮雲」のように.

劇場舞台挨拶2

▼▼ここからはネタバレ注意▼▼
私「もう私は27歳なのよ」というセリフ.
あの子,沙希ちゃん.
この人物は又吉さんも相当こだわっていた.
関西弁の永田は又吉さんの分身でもある.

小説は一人称.映画作品は三人称だと思う.

沙希ちゃんの言葉ひとつひとつに
胸をえぐられたと思う.
地方出身でないと言えないセリフが

この「もう27歳なのよ」でもある.

都会の人はまだまだ結婚しない.
だから,出身は地方にこだわった.
だから東北出身とした.
永田と沙希は7年間交際したことになる.
文化服装芸術学院に20歳の頃に
二人は知り合ったからだ.
付き合っていた頃は,ダラダラと,
ゲームやっていたりして,
気がづいたら7年経ってた…
ということを表現したかった.
だからテロップで何年後…
とは流していない.

こういうコロナ禍の状況で
公開できたことは有難い.
一部文化面では配信は映画館の敵のように
扱ってるが、そうではない.
映画館がいかに凄いかがわかると思う.
映画監督は映画館で見る映画を
作り続けることだと私は思っている.
今日はありがとう.

投稿者プロフィール

天雨 徹
天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
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