劇場でIMAXフルサイズの「インターステラー」

オススメ度:★★★★☆(4.2)
理由:冒頭の場面とエンドロール10分前が
繋がるあたりも面白い.娘が父親より老いる.
でも歳では父娘の年齢差には変わらない.
何度も見ると最初と最後が繋がっていることが
あらためてわかる.

クリストファー・ノーラン監督の2014年のSF作品.
さすがに第87回アカデミー賞5部門に
ノミネートされただけのことはある.
そのうえ,IMAXフルサイズだけに
スケール感が半端ありません.

SF作品ではあるものの,
それなりに科学的な根拠があるように見える.
ただ細部に突っ込みを入れると,
重力波と重力の厳密な定義とか,
疑問もあるかも知れませんが,
そんなことは些細なこと.
全く気にせずに共感することができます.

ワームホールやブラックホール,
特殊相対性理論の時間的感覚.非常に面白い.
とにかく発想とか脚本とか視覚とか,
特に映画館で見に行くのを見逃したので,
こういった作品が観られることに
本当に感謝.

SDGs地球規模の異常気象.
農作物は枯れ果て植物が荒廃し,
酸素濃度が落ちてやがて窒息,
人類は滅亡へと向かっていく.

父と娘.

問題児の娘,学校の成績なんて関係ない,
尖ったセンスが最高です.何かやらかしてくれる,
あのワクワク感.最高です.
凄くパパのことが大好きな娘.
相互信頼が泣ける.好きだから嫌い.
でも信じる.すごく納得する.
そして愛しい娘が大好きな父親.
なぜか共感するんだよね.

特に父娘の愛にはホント泣けます.
でも最初にAmazon Primeで観たときは
泣けなかったけど,
やはり集中して劇場で,
しかもIMAXで観たからかもしれません.
感情移入が半端ないです.

MA4DやMAXで観るとやはり迫力が違う.
体感が違う.

ワームホールに突入するシーンやロケット噴射,
大波の迫力どれも堪りません.それに劇場以外では,
どうしてもストーリに走ってしまい,
感情まで持っていかれにくいですね.

時間の流れ,空間,次元…,
3次元空間と4次元,さらには5次元空間.
どれも今後,時代とともに明らかにされ,
進展していく予感すらある.

親子の年の差は変わらない.しかし,
老い方に違いが生じる.
宇宙で過ごす1時間が地球の7年.
大好きな娘を,その多感な時期を一緒に
子どもと過ごせない,
成長を見守れないのは本当に辛いと思う.
貴重な時間は戻ってこないから.

地球規模のことも大事だけど,
家族も大事,所詮人と人.それが命.
次から次へと繋ぐことができるのが命.
そして,計り知れない愛.
これもまた見えない糸で繋がっている.

Amazon Primeでもう一度確認して,
さらにもう一度劇場で観たい作品だ.

投稿者プロフィール

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天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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