オススメ度:★★★★☆(4.2)
理由:面白おかしく,しかも壮大.
クリストファー・ノーランの作品
インターステラを彷彿させる内容の
「うらしま効果」
見どころは終盤.庵野初監督作品だけに,
このチャンスを見逃したくない.
オリジナル全6話.圧巻でした.
『トップをねらえ!』(Aim for the Top Gun Buster)
キャッチフレーズは
「炎の熱血友情ハード
SF宇宙科学
勇気根性努力
セクシー無敵ロボット
スペクタクル大河ロマン!!!!!」
壮大でぶっ飛んでる.
制作会社のガイナックスが
興行不振で作った原作を
アレンジして,「マクロス」の
美少女キャラとパロディ,
オマージュを
目一杯盛り込んだ作品.
最初は,「何じゃコレ」という
完全にパロディを中心にした
内容から,終盤に本当に
地球を救うために…と
内容がどんどん
シリアスになっていく.
80年代のSFアニメの
金字塔とも言われている作品.
合体ロボットで宇宙怪獣と戦う,
そのために身体を鍛えるという
スポコンものの要素もあります.
中でも,宇宙を光速以上に走り抜ける,
いわゆる「うらしま効果」が
随所に表現されている点.
そのこだわりが半端なく
描かれている.
相対性理論,そして銀河系の中心と,
太陽系の位置づけなど一部に
専門的で子ども向けアニメのようで,
そうでない要素も組み込まれており,
十分に楽しめる内容だ.
「トップをねらえ!」は,
OVA作品で,「エースをねらえ!」や,
「トップガン」をモジッたようなパロディ.
オネェ様はお蝶夫人,
コーチは宗方コーチを,
ノリコは岡ひろみを思い出す.
序盤はスポコンの不真面目路線
であるものの,政治的背景も作戦もないので,
単調ではあるけど,終盤パロディは
打って違ったとてつもなく
大きい内容に….
ホント真面目に楽しめるのだ.
まさに金字塔といわれる意味がわかる.
序盤のふざけた内容から
終盤のシリアスな展開に
惹き込まれことは間違いない.
人類も宇宙的に見ると,
「バイ菌」.だから宇宙を浄化する
ヒトの血液でいうところの白血球.
それが人類を殲滅し浄化する
というもの.それが「宇宙怪獣」.
怪獣と呼ぶのは地球人から見ての
読み方で,宇宙や神からすれば,
バイ菌は人類で,怪獣が宇宙的には
守護神かもしれない.
深い深い意味がありそうだ.
果たして人類は怪獣(守護神)
に退治されるのか?
人類は,そんな宇宙荷怪獣を
一網打尽にしてしまう強力な
武器をつくる.
それがブラックホール爆弾だ.
その作り方が半端ない.
木星.惑星を超圧縮して
ブラックホール爆弾とするという.
宇宙怪獣は銀河系の中心,
いて座に巣を作っている.
そこで爆発させるという
「カルネアデス計画」
宇宙怪獣皆死滅させる作戦
実に壮大なストーリだ.
まさに神に逆らうような行い.
奥が深い.
エヴァンゲリオンと同じ
庵野秀明監督,
しかもガイナックスで,
制作会社も同じ.
だから,
その宇宙感は
良く似ているのかもしれない.
本劇場版というのは調べてみると
これまでの過去のオリジナル作品や
続編を再編したようだ.
OVA版を全部見たくなった.
文句なしのエンタメだ.
投稿者プロフィール
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人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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