映画館で観ると迫力が違う「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」

エヴァ

オススメ度:★★★★☆(3.8)
理由:洗練されたストーリー,
セリフに加え,音楽,
アニメーションが素晴らしい.

庵野秀明監督のエヴァ.
2021年1月に公開予定の
「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」に
合わせて,「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」
4部作のまずは第1作.
2007年の「序」である.

「序」は,TVアニメの1話から
6話までの劇場版.

大災害「セカンドインパクト」後の世界.
TVアニメ第4,第5,第6の使徒.
「序」のストーリーは,
そんなに凝った内容ではない,
だからかも知れませんが,
そんなに感情を
揺さぶられるものもなく,
軽く観ることができる.
それがかえって
心地良さを与える.

特に第6の使徒の場面.
「ヤシマ作戦」の映像は,
電力を集中したビーム砲への
エネルギーを輸送するところ
が好きだ.
鉄塔,変電所,変圧器の輸送,
電力ケーブルの布設など,
かなりリアルだ.クオリティの高さが
際立っている.
これぞアニメーショだ.
映像に迫力が半端ない.

そしてエンドロールの音楽
宇多田ヒカル.

ドラマ展開.
いきなりシンジは
何も知らないまま,
エヴァに乗り込み,
戦いの渦中に
巻き込まれる.

しかも
何の練習もなく
乗り込んでしまう
あたりは,
確かにぶっ飛んでます.
どう考えてもおかしい.

それよりも何よりも
シンジがいうとおり
理不尽極まりない.

シンジの意思に反して,
どんなに辛くても
機上しなければ
ならないいう葛藤.

矛盾もするが,
しかし,だからといって,
作品全体が粗々という
わけではなく,
会話のテンポ,
ストーリー展開も
洗練されている.

父親との確執.
シンジと父親が
繋がっている
共通点は
エヴァなのだ.

シンジの父親に
対するコンプレックス.
そうした微妙な心理描写.

そして綾波レイと
シンジの父との関係.
手を差し伸べるシーンや
手を握り合うシーンなど
繊細な表現には脱帽です.

ほぼテレビ上映版と
同じではあるが,
もう一度あらためて,
エヴァの名セリフ.

お気に入りは
第6の使徒を倒して
最後の場面.

綾波レイの
『何、泣いてるの?
ごめんなさい、
こういうとき、
どんな顔を
すればいいのか、
分からないの。』

これに対する碇シンジの
セリフが好きです.
『笑えばいいと思うよ』
と返すシーンだ.

確かに,
辛いことがあった時,
もう二度と笑うことはない…
そう思うこともある.
しかし,
そう思った後からでも実は,
笑えることがある.

そして,ホントに
笑えると心が
救われるのだ.

これから観る人は,
劇場版を観るなら,
やはり先にTV版を
観てからが良いかも
しれません.
映画館の迫力と,
逆にTV版の
ドラマ部分が
削られ箇所の
補完もできる.
先にTV版を
観てからの
鑑賞がオススメです.

映画館で,
あの迫力ということなら,
次回こそはMX4Dで
観たいものだ.

投稿者プロフィール

天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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