イザベラのママ役の北川景子が素晴らしい『約束のネバーランド』

オススメ度:★★★☆☆(3.0)
理由:原作との変更点ではラストシーン.
このセリフは意外にも刺ささり良かった.
やはり原作やアニメの方が上.
でも「約ネバ」のシーズン1の内容を
一挙に短時間で知ることができる点で
価値はあります.
すでに少年ジャンプファンで既読の方,
あるいはアニメで見てる人には
物足りないかもしれません.
あらすじと北川景子,渡辺直美の演技は
見ものです.

食用児…
少しネタバレになるが,予備知識として…
↓↓↓
「約束」とは鬼と人間との
1000年の条約であり,
それを批准している.
孤児院とは鬼にとっては
農園に値する.
養殖された食用児は食肉牛と
同様に頭の良さと年齢で
「並」「上物」「最上物」「特上」と
ランク付けされる.
農業プラントは常に品種改良・
大量生産やブランドの差別化が
なされている.
これは今回のシーズン1の
映画化には直接関係ないが,
鬼の社会は貴族制度で
階級がある.鬼は人間の特に脳を
食べることで知性を
保つことができる.
敵の鬼にも
人間に見方するものがいる.
↑↑↑
など,予備知識を持っていると,
その作品の見方も
変わってくるかもしれません.
この原作は,本当にとても
奥深い内容になっている.

定められた運命を変えていく.
これまで信じていたものが
実は違っていたことを
この目で見たとき,
絶望に苛まれてそれを
静かに受け入れるか,
あるいは変えるのか.
生きることの意味の深さも
感じることができる.
そんな原作だ.

原作は少年ジャンプの
「約ネバ」の映画化.
やっぱりアニメーションや
原作の漫画は劣るし,
実写化には「進撃の巨人」と
同様に少し無理があるように
思う.
それだけ,あまりにも
原作の奥が深く良すぎのだ.
それでもしいていえば
本作品でシーズン1が
ほぼそのまま圧縮されている
ため,少なくとも概要を
掴むことは可能だ.
孤児院からの脱出まで
上手く展開されていた.
ただ,本当の良さは,
この孤児院という名の
農園の外の世界に
出たところから始まる.
シーズン2以降の方が
見どころは多い.

「進撃の巨人」といい,
「約束のネバーランド」
といい,
メッセージ性が
非常に強い作品だ.

ところどころで
カットされている部分が
あって,それが
気がかりでもあり,
物足りなさもある.

そんな中でも
イザベラのママ役北川景子,
クローネのシスター役の
渡辺直美は,さすがの演技.

確かに限られた上映時間に
収めるには無理があるかも
しれないが,
彼女たちの研修時代と話や
エピソードがあるともっと
良かったかもしれない.

原作との変更点で,
特に子どもたち達の設定年齢の
変更で16歳としたことで,
レイ役は設定の年齢よりも
幼く見える.
もう少し年長者を
当てるべきだった
かもしれない.
なによりも,農園の食用児は
純粋・無垢であどけなさが
あるからこそ,
鬼にとって食べごろな年齢.
それを16歳に引き上げると
「食用児」としての
意味付けに少し無理がある
ようにも思える.
作品を深読みしなければ
スルーできるかもしれないが,
そこがちょっと気になった.
劇場で体験してほしい.

投稿者プロフィール

天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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