なるほどと、納得できる映画です。
首相就任からダンケルクまでのわずか27日間を描いた映画ですが、内容が濃い。没後に公開された閣議記録を元にしただけに面白い。
チャーチルが、ヒトラーとの和平交渉か、それとも徹底抗戦か、究極の選択、劣勢の中迷っている様子。悩んでいる姿も良く描かれています。心の動き、葛藤。
ダンケルクの危機にとったチャーチルの行動、ダイナモ作戦。
カレーの部隊が犠牲になったシーンも短い時間に表現されていて、歴史的にも観る価値がある。
実話を元にした映画はやはり違いますね。
ゲイリーオールドマンは、さすがにすごい。
朝からスコッチを飲んだり、風呂でもミーティングをするといった変わり者。
その隣で秘書役のリリージェームスのタイプを叩く音がまたいい。
奥さん役は、イングリッシュ・ペイシェントで不倫役を演じたあのクリスティン・スコット・トーマス。今から約20年前の映画で、あの時と変わらない美しさ。
そして…、
なんといっても、地下鉄の国民とのチャーチルとの対話シーン。泣けます。
そこには国民の声を代弁するチャーチルがある。
演説も凄い。打たれます。琴線に触れる「言葉」を、それは「言霊」での演説。
「言葉」が「魂」を持っている。「霊」を持っている。国民の声。
暗い時間を乗り越えた国民。
まさに…
成功も失敗もゴールではない。最も大事なのは続ける勇気なんだ。
Success is not final, failure is not fatal: it is the courage to continue that counts.
投稿者プロフィール
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人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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