大事なものを奪った以上、その代償はいただく。
「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」
何とも言えないモヤモヤ感。何が起きているのか?そして、観客をどこに連れて行ってくれるのか?あのゾーッとする音楽と不気味さ。
「聖なる鹿殺し」…。これはギリシャ神話の一説の、アルテミスに捧げる鹿を射た後に、俺はアルテミスを同等の腕前だ!などといって、アルテミスの怒りを買ったアガメムノンの話。
アガメムノンは、ギリシャ神話で最も有名な英雄のひとりでもあります。
異説もありますが、
アガメムノンが娘のイピゲネイアをアルテミスへ生贄に捧げたら、その怒りが静まる。
アガメムノンは、それは父親としてはできないと拒みましたが、弟に説得されて、結局は生贄に捧げてしまった…。という話。
この映画タイトルは、監督のヨルゴス・ランティモスがギリシャ出身だから、ということなのかも知れません。
それにしても、ニコール・キッドマンは、いつまでも若くて美しいかった。
悶々とする、この感覚。
不気味な感覚。普段味わえない感覚で、こういった感じも必要な感性かと思います。
投稿者プロフィール

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人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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