アート・オブ・スクリーン「ダヴィンチ 没後500年展」

500年

オススメ度:★★☆☆☆(2.4)
理由:字幕を追ってしまうので,
絵画鑑賞には日本語吹き替えの
方が楽しめそうだ.
どんなものでも,
やはり好奇心と探究心.
見えるものには法則がある.
そして見えないものを見出す.
とても興味深い.
人は,だから学ぶ必要がある.
解剖学,建築,そして数学,
音楽も.天才だ.

世界中からは約百万人が
殺到したというプラチナチケット.
ルーブルのレオナルド・ダ・ヴィンチ展.
その展覧会が
真夜中に学芸員の解説つきで
観られるのだから贅沢だ.

モナ・リザの解説は素晴らしい.
ホンモノを見に行きたくなる.
アート・オブ・スクリーンで
解説を受ける.
これは面白い試みだ.
吹替版があったらもっといい.

映画でみる美術館が
3本シリーズになっている.
そのうちの一本が
これダヴィンチだ.
特別興行上映で
ちょっとお高い…
ルーブルをはじめ
有名美術館が楽しめる.
レオナルド・ダ・ヴィンチ.
謎がいっぱい,
真理の追求もできる.

ダヴィンチの研究で
とってもストイックな学芸員.
ダヴィンチが孤独だった
ということが示される.
学芸員の説明が的確.
絵画評論家,
一つの絵に対して,
様々な解釈

何度も書き直してあるという
筆跡が残る絵画.
当時のダヴィンチの生活.
人柄.正確までも
わかってしまうのか
幅のある人格.懐が広いし深い.
しかし,これほどまでに
ストイックに研究するとは….

ストイックな学芸員に
ストイックな画家のダヴィンチ.

特に宗教画の解釈には興味深い.
もう少し勉強しておけば良かった.

偉大なる画家は,
人のために描くのではなく,
自分のために描いていたらしい.

才能がある.
技術は裏切らない.
解剖学により,
さらに正確な模写ができる.
理詰めでのアプローチ.
でも人なんだから,
感情もある.

絵画も
修行僧のような成長があるんだ.
突き詰めていくと
人はどこまでも
やれることはある.

絵に打ち込めるような
環境とは,
自分自身で創造して
いくことができるのだ.

大スクリーンの迫力.
ダヴィンチの絵画を
じっくり鑑賞できる.

ナショナルギャラリー,
ルーブル…ヨーロッパの美術館.

常に探究心を持って
完成度を高めていく
ダヴィンチ.

「最後の審判」
「サルバドール・ムンディ」の関係.
そして水晶が地球を現す.

天動説の概念からすれば,
水晶ということを示すのは,
球体を示すことにもなり,
興味深い.

宗教色が濃い中にありながら,
そうしたことを知っていたのか,
あるいは,どこか無意識の世界で
通じているのか不思議である.
そして想像がますます膨らんでいく.

「天才画家ダヴィンチのすべて」と
合わせて鑑賞したい.

こうした作品は
もはや理屈ではない.
わからなくても,
わかっていても
観たほうがいい.

投稿者プロフィール

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天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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