父と子の確執と亡き母への後ろめたさ「シャン・チー/テン・リングスの伝説」

シャン・チー

オススメ度:★★★★☆(3.7)
理由:単なるアクションエンタメかと
思ったが,そうでもなく,
葛藤や確執が練り込んであり
楽しめる作品.
ただ,もう少し丁寧に描写
できていたら最幸だった.
ちょっと粗ぽい
繋ぎ…が気になった.

ディズニーも最近公開から
45日間は劇場独占,
そして以降はDisney+配信という.
それで劇場でもディズニーが
最近は多くの劇場で
観られるようになった.

これまでマーベル系は
あまり観ない方でしたが,
最近はハマってます.
恐らくは作風が変わって
きたのかも知れんません.

お決まりの勧善懲悪の
ディズニー作品には違いありません.
しかし脚本はなかなか良いかと.
最終的にはHappyになれる…
というのは誰でも予想はつく.
それでも最近の
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)
作品には捻りが加わり,
早々に簡単な物語には
なっていない.
MCUの第25作目
それが魅力のあるエピソードを
創り出し,ファンも増やすことにも
なるのではないか.

「アベンジャーズ」シリーズでの
犯罪組織「テン・リングス」の謎も
わかるそうだ.なんだか興味が出てきた..

描き方が面白い.
西洋のドラゴンが邪悪で,
東洋の龍が聖なるものという
発想は面白い.
しかし,あの映像ちょっと「龍」「竜」も
どちらもちょっとショボく残念.

中国系人は,だいたい中国語と英語の
ミックスの会話がとても身近で楽しい.
しかしその切替のタイミングが
ちょっとぎこちない気がした.
肝心な部分はわざわざ英語にしなくても
あの声調の中国語の方が
良かったのではないか.
ちょっと英語寄りだったように思えた.

多少無理のある脚本ではあるが,
エンタメとしては十分楽しめる.

ディズニーにお決まりの
次回への伏線として
エンドロール後に映像…
これも見逃さないように.
今回は途中で2回もオマケ映像があった.

個人的には「フェアウェル」の
オークワフィナが印象深い.
どんな役でも巧みにこなす
彼女のファンでもある.
しかしなぜ,ここに加わったのか?
ちょっと経緯が軽い.
簡単にマカオには行かないと思うがwww
まあ,そういった粗い点は
いくつかあるが,
限られた時間の中で
収めるためには
仕方ないところでもある.

カンフーと言えばミシェール・ヨー
も見逃せない
彼女のしなやかな動きは流石だ.

心理描写では,絶大な力を持つ父親.
その父親の躾に怯えて従いつつ,
父にも亡き母にも
コンプレックスを抱く描写.
大人になってから,
ようやくシャン・チーは
父親を通じて,いや実は
自分自身と向き合い対峙していく.

エヴァの
「逃げちゃ駄目だ」が蘇る.
瞬間だ.

多くのことが沢山盛り込まれていて,
ちょっと消化不良にも
なりそうな作品ではありますが,
結構愉しめました.

投稿者プロフィール

天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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