偉大な父を持つ末娘の生き様が痛々しい「ミス・マルクス」

ミス・マルクス

オススメ度:★☆☆☆☆(1.4)
理由:末娘の話ではあるが,失敗した.
ある程度予備知識を入れていかないと
眠くなる.ついに寝てしまった.
カール・マルクスやエンゲルスのこと,
そして,カールマスクスの家族,両親,
姉のふたり.そして甥….
少なくとも「マルクス・エンゲルス」
(2017年Amazon PRIMEで可能)を
鑑賞後に観たらもっといいかかもしれません.
ちょっと後悔してます.しかしそれでも
幸福とは何か考えさせられます.
カール・マルクスの末娘
エリノア・マルク.
イギリス活躍した社会主義者.

どしても,劇中のあのパンクロック音楽が
本作品に合うとは思えない.
プレイベートと仕事の両立という苦悩は,
昔も今も変わらないのだろう.

人は感情の生き物だ.
カール・マルクスはドイツで生まれ,
ロンドンで逝去した.
そんな偉大は父の影響を受けて,
父の遺稿を整理しつつ,
父の意思を受け継いで労働者と
女性や子どもの人権を守るために
翻弄している彼女.

言葉は言霊だ.同じ格言でも
言う人によって,それは刺さったり
刺さらなかったりする.
当時の女性の地位も伺える.
プライベートで
ひっそりと生きるには,
あの世界観,広い視野が邪魔をする.
かといって子供を産んで母
として慎ましく暮らすには
彼女には視野が広すぎ.

どちらにしても
中途半端な生き方に
なってしまう.
ストイックに生きようと
するには,どちらか一方を
手放さなければいけない
のかもしれない.

人は外でプラスなら
内はマイナスだという.
ちょうど帳尻が
それであっているのかも
しれない.

プロレタリアを支援しつつ,
自身がブルジュア的な生活を
しているという自己矛盾.
それでいて,借金の生活.
親の七光り.愚夫を掴まされる.
平凡な生活で
良かったのではないか.
矛盾と葛藤中で溺れてしまう人は
大勢いる.すべてに万能な
完璧な人は存在しない.
彼女も才女に違いないが,
生き方は,何か虚しさが残る.
裕福と幸福の違いを
本作とは全くジャンルの違う
『くじらびと』に思う.
https://ama3.jp/archives/4148
本作も同じようなテーマを感じる.

「少年が稼ぎ頭だ!」という
劇中の父親の発言が実社会を
物語っている.
しかし,
現状を少しでも改善していくのは,
安全を担保するには,
環境を改善することだ.
しかし見た目ではコストになり,
一見非効率に見える.
実はそれが結果して,
生産性を高めることにも繋がる.
それが,説明できなかった時代.
そんな時代にあって,
そう言い続ける人が
あの時代に居たからこそ今がある.
あの時代よりも今は明らかに
遥かに進んだ時代だと思う.

確かに労働力だけを武器に
成果を出すのは難しいかも
知れません.
それでも,そのわずかに稼いだ資金を
元に次への成果に繋げることは
ゼロではない.
創意工夫とは
そんなことから始まる.

アントレプレナー思考,
生みの苦しみ.
苦しいからこそ生き抜く.
決断する.断ち切ることが
必要なのかもしれない.
そんなことを「ぼーっ」と
観ながら考えてました.

投稿者プロフィール

天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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