久し振りにピュアな心になれる「マイ・ダディ」

マイ・ダディ

オススメ度:★★★☆☆(3.4)
理由:わかりやすい
ストーリーと脚本.
想定できる内容だ.
人はわかっている
ストーリーでも
それでも心が
ほっこりするものだ.

最後はハッピーエンド.
登場人物に悪い人は
誰一人いない.
現実はもっと
ドロドロしている.
だから逆に
ピュアになれる.

これまで骨太作品を
観過ぎたため,
こうした作品を
観るのもいい.
やはり映画鑑賞には
バランスが必要だ.

人は最悪のピンチが
訪れた時,その時には
どのように振る舞えば
いいのか.

絶望の淵に落ち込む.
沈み込んで
何も出来ないかもしれない.
立ち上がれないかもしれない.

人には
諦めてしまいそうになる
出来事に出逢うこともある.

そんな出来事があった時…
人は決して諦めたくない.
でもその方法が
浮かばないというジレンマ.

頑張らないけど諦めない.
でも,
それだけでは解決できない.
やはり…やれることを
何とか頑張って
するしかないのか.

亡くなった妻の江津子.
彼女も,そして夫の一男も
娘が高校生になるまで,
大事な秘密事に
何も気づかないだろうか.

その秘密に
気づかなかった点は
確かにそれはあまりにも
不自然だ.そんな疑問も残る.

しかし,
あのムロツヨシと奈緒.
あの雰囲気,
あの素晴らしい演技.
信じてみたくなる気分になる.
そこが救いでもある.

映画初主演のムロツヨシ,
役者デビューから25年だそうだ.
娘役は新人の中田乃愛.
亡き妻を奈緒が演じる.
探偵の小栗旬,
いい味を出していた.

ストレートな脚本で
わかり過ぎたストーリーは
実は人の心を打たない.

しかし,
これだけ素晴らしい
役者の演技で
全く違った作品になる.
だから気持ちが入る.
共感できる部分も多い.
だから素直に泣ける.

特に
ムロが演じた一男の気持ち,
▼▼少しネタバレ注意▼▼
「思い出の殻卵を割るシーン」
それがとても心に響いた.

もしも自分の娘だったら,
どうしただろう.
果たして一男と同じことが
できただろうか.
娘もあの立場なら,
投げやりになる.
気持ちもわかる.

隣人を愛せるか?赦せるか?
許せないけど
赦すしかないのかもしれない.
人は多かれ少なかれ
ジレンマを抱えている.

神父も人なのだ.
憎しみも許せない気持ちも
愛する気持ちも.
個人は皆のために,
皆はひとりのためにする.

あらためて考えると,
ハッピーエンドというのは
奇跡に近い.

奇跡とは不思議な世界だ.

神様とか仏様は,
やはり存在するように
思えてならない.

それはスピリチュアル
という意味ではなく,
魂だろう.

だれしも
持っている魂は
自分も含めてピュアなんだ.

投稿者プロフィール

天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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