まさに壮大な序章というに相応しい期待したい作品「DUNE/デューン 砂の惑星」

砂の惑星

オススメ度:★★★★☆(3.8)
理由:これは期待できそう.
そんな予感.
大作になることを
期待して止まない.

原作はフランク・ハーバートの
1965年のSF大河小説
『デューン砂の惑星』.
この書籍が
スターウォーズの
世界観の一部に
少なからず影響を与えたらしい.

本作は2部作の1作目であり,
本作が5度目の映画化のようだ.
その2作目は2023年に
公開されるらしい.
今から楽しみだ.

そういう意味では
本作は前編に過ぎない.
後編にも期待したい.

SFの世界観は
まさに人類が地球を
離れて惑星に住むという未来.
惑星はさまざまな貴族が
支配する封建的な社会に
なっている.
そうした設定は,
どうもSFの共通点なのか.
そもそも原作の時代背景,
1960年代だからなのか,
あるいは共通しているのか.
なんとも不可思議だ.

地球が移住した
惑星のひとつに
「アラキス」がある.
父親を殺され,
受け継いだ
王子ポール・アトレイデス
彼の物語といってもいい.
そのような言い方を
すれば,「指輪物語」的にも見える.

惑星「アラキス」は砂の惑星.
そこには「メランジ」という
スパイスがある.

それはちょうど
15世紀から17世紀の
大航海時代に「胡椒」などの
スパイスを求めて
植民地化した時代と同じだ.

スパイス「メランジ」は
寿命を延ばしたり
精神的な能力を
高めたりする.
そして宇宙航行にも
必要なものらしい.

今後,
この怪しい「スパイス」の
秘密が知りたくもなる.

本作の第一部では
「メランジ」は
惑星「アラキス」
でしか生産できないものらしい.

いわゆるそれも
中東の石油のようなものだ.
面白いことに,
その惑星の緑化を推し進めれば,
貴重な「メランジ」は
枯渇するという.
だから敢えて砂漠化を
堅持しようする様は,
まるで植民地時代の
列強の帝国主義の
エゴに他ならない.
だからこそ,
搾取され続けた
中東の砂漠が
妙に本作に
マッチする
かもしれません.

人類の未来は,
議会制民主主義から
封建制度になるのか.

西暦も今が2000年代,
本作の時代が10190年と,
ぶっ飛んでいます.

宇宙帝国を築かれて.
貴族が身分制度の中で
統治する世界.

何だか中国の夏とか
周の時代の感覚でもある.

皇帝と貴族の結託と裏切り.
そして陰謀.

母親の不思議な力を
受け継ぐ王子のポール….

そんな中にあって,
あの摩訶不思議なスパイス…

謎だらけです.

潜在意識と顕在意識,
夢と現実の狭間で揺らぎ.
夢の正体と「メランジ」の関係など,
深く考えると,
それ自身が一種の
パラレルワールドの世界で,
ノーランの
「インセプション」や
「インターステラ」に近い.
あの名作には
ひょっとして遠く及ばないまでも,
今後どんな展開になるか,
二部作に期待したい.
とにかく本作は
前半戦の作品なのだ,

それにしても2時間半は長い.
少し前半は寝落ちしたかもしれません.
しかし,
後半のあの盛り上がり…
とてもいいです.

予備知識としてのキーワード…
それは事前に頭に
入れておいた方が
より一層深く劇場で
没頭できるかもしれません.

たとえば,「救世主」の
「ティモシー・シャラメ」の存在.
帝国の皇帝,
ハルコンネン家,
アトレイデス家.
先に示した「メランジ」というスパイス.
それを産む砂の惑星「アラキス」
先住民で砂漠の民「フレメン」などです.

今後恐らく数奇な運命を
たどると思われる「ポール」を
見守っていきたい.
あの不思議な母親とともに….

まだ始まったばかり…
これが壮大な物語になるか,
いずれにしても.
本作の第一部作は成功だと思う.

投稿者プロフィール

天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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